運は確率的には、誰にでも平等にあるように思えます。ところが、世の中を見ると必ずしもそうではないように見えます。それでは、運のいい人と悪い人と、どこに違いがあるのでしょうか?この本は、その答えを教えてくれます。
最初に医学的な盲点の話と「見えないゴリラの実験」が紹介されています。「見えないゴリラの実験」については、以前、別の記事を書いていますのでそちらを参考にしてください。
人は、目の前のものでも、医学的に見えない場合もあれば、心理的に見えない場合もあります。運のいい人と悪い人の違いは、目の前のチャンスが見えるかどうかです。本書には、このチャンスに気づくための4つのテクニックが紹介されています。
1.頭の準備をしてから、一息ついて答えを探す
よいアイデアが浮かぶのは、そのことを深く考えた後に、ふと他のことをした時です。昔から馬上・枕上・厠上、枕上の三上といいます。
2.新しい視点から見る
固定観念にとらわれずに柔軟な観点から物事を考えます。ラテラルシンキングです。ラテラルシンキングの鍛え方についても以前記事を書いていますので、参考にしてください。
3.遊び心を忘れない
遊び心やジョークを忘れずに、心に余裕を持てば、想像力がふくらんで、独創的なアイデアが浮かびます。
4.好奇心を忘れない
脳はすぐに飽きてしまいます。脳を活性化するためには、常に新しいことに触れていなければなりません。そのためには、好奇心を忘れないことです。
まとめ
本書によると、運のいい人とは、目の前に現れたチャンスに気づく人であり、アイデアの豊富な人です。脳を活性化して、さまざまなアイデアを生み出すことは、目の前のチャンスに気づくことであり、運のいい人となります。