グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の次のインターフェースが必要とされています

キーボードとタブレット

 1984年にAppleが発売したMacintoshで有名になったグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)ですが、ここに来て大きな変化があります。

 コンピュータのインターフェースは、当初、文字ベースでした。CRTディスプレイもなく、紙テープ、キーボード、プリンタといったインターフェースしかない時代には文字ベースしかあり得ませんでした。

 GUIは、ゼロックスのパロアルト研究所で開発されたAltoではじめて採用されました。スティーブ・ジョブズはパロアルト研究所に見学に行き、Altoを見て、Macintoshの前身であるLisaの開発を思い立ったとも言われています。

 GUIは、Macintoshで有名になり、Windowsがまねをしました。アイコン、プルダウンメニュー、ツールバー、ボタン、スクロールバーなどのインターフェースは、すっかりなじみのものになりました。

 しかし、スマートフォンとタブレットで普及したタッチスクリーンが、ユーザーインターフェースに大きな変化をもたらしました。スマートフォンやタブレットには2つの大きな特徴があります。

1.画面が小さい

 スマートフォンやタブレットは持ち運ぶことを前提としているため、パソコンと比較し、小さい画面を採用しています。そのため、同時に一つのアプリケーションだけを表示して使用します。

 パソコンでは、複数のウィンドウを同時に表示して使用することは当たり前に行われていますが、スマートフォンやタブレットでは、マルチタスクで動いているとしても、同時に画面に表示されるアプリケーションは一つだけになります。

 同時に画面に表示されるアプリケーションは一つということと、画面が小さいためにメニューやボタンに場所をとられたくないということが、アプリケーションの切替や起動のインターフェースに影響を与えます。

2.直接操作

 スマートフォンやタブレットでは、タッチパネルに直接触れて、指の間を広げたり縮めたりして、写真を拡大したり、縮小したりする操作が採用されました。パソコンでは、専用のボタンやメニューを設け、枠をドラッグしてウィンドウを拡大、縮小していました。

 画面が小さいためにボタンやメニューに場所をとられたくないという理由とタッチパネルだからこそ直接的な操作が可能だということがあります。

 この2つの特徴が、これまでのGUIとは異なるインターフェースをスマートフォンやタブレットに要求しています。AppleがiOS7でユーザーインターフェースを大きく変更したのも同じ理由です。アイコンをフラットにすることにより、拡大・縮小に対応できるようにしました。

 ところがMicrosoftは、Windows8でこの対応に失敗しました。

パソコンでは複数のアプリケーションを同時に立ち上げることは当たり前であり、アプリケーションの切替や新しいアプリケーションの起動は頻繁に行われます。

 Windows7までのスタートボタンとタスクバーは、そのための最も使いやすい方式でした。Windows3.1までは、さまざまなランチャーがありましたが、Windows95からは、標準のスタートボタンとタスクバーで十分でした。

 Windows8でスタートボタンをなくしたことは、このパソコンの基本機能を無視したことになります。その証拠に、スタートボタンとタスクバーを代替する複数のツールが、サードパーティよりリリースされています。これは、企業でのWindows8導入の遅れの理由にもなっています。

 Windows8は、パソコンとスマートフォンやタブレットのOSを一つですまそうとしたところで、無理が発生しました。Microsoftがこの問題をどのように解決していくのか注目したいと思います。

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