評価は結果かプロセスか

シュウメイギク

 結果だけで人を評価するか、プロセスも評価するかという問題があります。

 結果だけで評価するという考え方の基本は、目的は結果を出すことであるから、結果がすべてであり、プロセスを評価しても意味がないというものです。仕事のプロといわれる人に多い考え方です。

 この考え方の一番の欠点は、結果だけを出せば良いということから、不正行為を働く者が出てくることです。不正行為とまでは言えなくても、グレーゾーンに手を染める人は増えます。

 成果主義を標榜する会社に不祥事が多いのはこのためです。企業にとってグレーゾーンは、危険なものであり、手を染めるべきものではありません。グレーゾーンといわれる部分は、警察当局や、司法当局の解釈しだいでどのようにでもされてしまいます。

 かつては好業績を誇った消費者金融が、グレーゾーンといわれていた金利が違法だという判決が出て、軒並み消えていったことは記憶に新しいことです。

 また、結果だけで評価することは、モチベーションを落とすことにもなります。結果を出すことが不可能な立場にいる人は、やる気を失います。もう一歩で結果を出せた人でも、まったく評価されないとなると、やはりやる気を失う人がでます。

 子供に対する心理学の実験でも、結果だけで評価される子供は、プロセスも評価される子供と比較して、成果が出せず、能力も伸びません。結果だけで評価されると、結果を出せばそこで満足してしまいます。結果がでないとあきらめてしまう子供も出ます。

 上達のプロセスを評価された子供は、自分から学んでいきます。満足してそこでやめてしまうということもありません。あきらめるということもありません。

 企業でプロセスを評価すると、残業時間が長くなるという意見もあります。プロセスを評価するということは、努力を評価することだと考え、長時間残業するようになるという論理です。

 ダラダラとした長時間労働を評価してはいけません。プロセスを評価するということは、改善している過程、上達している過程を評価することです。ただ単に長時間働いたことを評価してはいけません。何の改善も上達もなく、時間ばかりかける人の評価は下げるべきです。

 評価は、改善しているか、上達しているか、良くなっているかという観点から行われるものが最良です。恣意的な目標数値を押しつけ、達成すればOK、達成できなければダメという評価は、最も避けるべきものです。

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