LINEは、中学生や高校生にも使われています。学校の連絡にも使われています。ところが、LINEは非常に危険な道具です。人を殺すこともできます。実際に自殺者もでています。
最近も、LINEにまつわる次の記事がながれてきました。
取るに足らないすれ違いから、言葉の暴力に発展します。同様のことは、手紙や電話などで昔からあったことです。LINEを使うことで、メッセージが早く、大量に伝わり、群集心理も働き、攻撃がエスカレートし、より人を傷つけます。
私は、未成年者にはLINEの使用を禁止した方が良いと思います。LINEは、それほど危険な道具です。しかし、ここまで広まってしまうと、禁止はもはや不可能になります。
そこで、子供たちにLINEを使うに当たって、教えておくべきことをまとめました。
1.人を攻撃しない、悪口を言わない
LINEを使って人を攻撃する行為は、刃物を使って人を傷つける行為に等しいことをわからせなければいけません。暴力が許されないことと同様に、LINEで人を攻撃することは、許されない行為であると教えなければなりません。
2.言葉だけで意思を伝達することは難しいことを理解させる
なぜ、LINEが誤解を招きやすいのか、攻撃がエスカレートしやすいのかを理解させることも必要です。
もともと言葉だけで、自分の意思を伝えることは、難しいことです。子供がきちんとできることではありません。
直接会えば、表情や身振り手振り、口調などで多くのことを伝えられます。コミュニケーション全体のうち言葉が占める割合は、7%に過ぎないといわれています。
言葉だけによるコミュニケーションは、誤解が生じることを認めることです。相手の言葉尻をとらえたりすることは、戒めなければいけません。
3.既読スルーを許容する
LINEでは、メッセージを見ると相手方に既読と表示されます。既読となっているのに返事がないと、「既読スルー」あるいは「既読無視」といって失礼なことと考える人がいます。
もともと電子メールは、自分の手の空いたときに返信できることが、メリットの一つです。ITリテラシーの低い人が電子メールを使うようになり、返信の遅いことを不満に思う人も増えました。
LINEも含め電子メールの類は、手の空いているときに返信するもので、即時の返信を求めるものではないことを知らせなければいけません。
まとめ
子供たちがLINEを使うときには、親や教師はあらかじめ以上のことを教えなければなりません。さらに、自分が攻撃された場合の心構えをさせておくことが必要です。
LINEの範囲であるならば、しょせんLINEなので、LINEを使わなければすみます。LINEなど、生きていくために必須のものではありません。
そのように考えたうえで、LINEで攻撃する人は、基本的リテラシーを持っていない人だと思えば、同じ土俵で争う気にはなりません。
中学生にこのように考えさせることは難しいかもしれません。最初に紹介したリンク先の例のように、困ったら親や教師に相談してくれれば、まだ助かります。
それが、難しければ、やはり使用を禁止するしか、子供を守る方法はありません。