LINE利用者数が5000万人を超え、トラブルも増えています。その原因は、利用者が増えたことにより、ITリテラシーの低い人たちも利用していることにあります。
LINEいじめ
子供のLINEでは、家にスマホを忘れて外出している間に、友達が会話をはじめ、「返事がない」と無視されたり、メッセージに返信を忘れて、無視されたりすることがあります。
ひとりが悪口を言うと、同調圧力ができ、周りも加担しやすくなります。
他人に対する想像力やおもいやりが欠如し、同調圧力に負けやすい未熟な10代に多い現象が、LINEというツールを使うことにより増幅されます。
これに対する対策は、愛知県刈谷市が2014年4月から始めた夜9時以降のスマホ利用を禁止するという取り組みが有効です。
これは、夜9時以降は返事をしなくてもいいという猶予を与えることに意味があります。
大人でも女子中学生と変わらないようなやりとりをしている人たちには有効です。
「子供に夜9時以降はスマホを使わないように言っているので、親も使わないの」といった具合です。
本件については、以前ブログを書いています。
LINE乗っ取り
LINEアカウントを乗っ取られた友達から、プリペイドカードを買ってくれとメッセージが来て、お金を騙し取られるという事件もなくなりません。
他のサイトで使用しているメールアドレスとパスワードの流出以外の経路があるのかもしれません。しかし、ログイン時に4桁の暗証番号で本人確認を行うPINコードを登録できるようになって、乗っ取りはかなり難しくなっているはずです。
他のサイトとメールアドレスとパスワードを共有し、PINコードも登録しない人がまだ多数いるのだと思います。
プリペイドカードを買わせられ、番号を教えて、お金を騙し取られる人もまだいます。
これだけニュースになっていても、まだ事件を知らない人はたくさんいます。
まとめ
利用者が5000万人を超えれば、未熟な子どもやニュースには無関心な人も使い始めます。
大勢の人に使われる道具は、そのような人が使っても危険のないように作られていなければなりません。
しかし、LINEでの対策には限界があります。LINEはメッセージを伝えるための道具です。ナイフやライターに近いものです。
現在の状況は、危険なナイフやライターを使い方をきちんと知らない人や子供が使っている状況と同じです。
もはや使用を禁止することができないところまで、広まってしまいました。正しい使い方を伝えていかなければなりません。