2014年7月6日の日本経済新聞にLINEを乗っ取られ、友達が22万円をだまし取られたという記事が掲載されました。
LINEで詐取、電子マネー22万円分 知人装い :日本経済新聞
滋賀県警長浜署は5日、滋賀県長浜市の20代の男女2人がスマートフォンの無料通信アプリLINE(ライン)で知人を装った何者かに電子マネーのプリペイドカード番号を送らされ、22万円分をだまし取られたと明らかにした。同署が不正アクセス禁止法違反と詐欺の疑いで捜査している。
LINEアカウントを乗っ取り、LINEの友達にWebMoneyを買ってくれと頼み、プリペイド番号を写真にとって送ってもらうという手口です。
WebMoneyとは
WebMoneyとは、電子マネーの一種です。コンビニやネット上で買うことができます。
WebMoneyを買うと、プリペイド番号を受け取ります。WebMoneyを使えるサイトでプリペイド番号を入力するだけで、商品を買うことができます。
WebMoneyを買って、プリペイド番号を教えると、相手はプリペイド番号で買い物ができてしまうわけです。
LINEアカウントの乗っ取り
この犯罪を行うには、まずLINEアカウントを乗っ取らなければなりません。
何らかの形で、登録メールアドレスとパスワードが知られてしまったわけです。
LINEアカウントの乗っ取りを防ぐ方法については、私も記事を書いています。
WebMoneyの入手
LINEアカウントを乗っ取った後に、そのアカウントの友達に、WebMoneyを買ってプリペイド番号を写真に撮って送るように頼みます。
仮にLINEアカウントを乗っ取られたとしても、多くの場合はここまでです。
LINEの友達から、いきなりWebMoneyを買ってくれと頼まれたら、おかしいと気づきます。
乗っ取りが話題になってからであれば、乗っ取られたのではないかと、LINE以外の手段で連絡する人もいます。
今後の予想
22万円だましとられた人がいて、警察が捜査を開始しましたので、近いうちにつかまると思います。
LINEを使ったときと、WebMoneyを使ったときのIPアドレスがわかるはずです。
ネットカフェなどを利用していても、防犯カメラに映っています。
torを利用して、IPアドレスを隠していれば、捜査に時間がかかるかもしれません。
まとめ
非常に単純な手口ですが、22万円もの被害が出てしまいました。
LINEアカウントの乗っ取りは、パスワードを十分に複雑なものにして、他のシステムと別にしておけば防げるはずです。
いきなり、お金を送ってくれと連絡があったならば、おかしいと思わなければなりません。
WebMoneyがわからなければ、ググればすぐに見つかります。
日本のLINE利用者数は5千万人を超えたということですから、ITに詳しくない人も使い始めたということです。
このような人に対するセキュリティの啓もう活動も、これからますます必要になります。