『保育環境を整えれば子供を産む、という大ウソ』という意見は根拠なし | 定年起業のためのウェブコンサルティング

『保育環境を整えれば子供を産む、という大ウソ』という意見は根拠なし

赤ちゃん

『保育環境を整えれば子供を産む、という大ウソ』というブログ記事を見かけました。読んでみたら、論理になっていません。根拠のない自分の主張を冗長な文章で書き散らかしているだけです。

「保育環境を整えれば子供を産む、という大ウソ」の根拠なし

まず、「保育環境を整えれば子供を産む、という大ウソ」というタイトルであり、「働く女性が働きやすい環境づくりが大事!という勘違いの思い込み」と大きな太字で書いています。ところが、なぜ大ウソと考えるのか、なぜ勘違いだと断定するのかが、まったく書かれていません。

「日本のエライエライ人たちのお集まりになる中央の会議などで出され、今やスッカラカンのアホテレビがそのまま垂れ流し、まるで既成事実化している」というだけでは、大ウソだと断定はできません。書いている本人が大ウソつきでない証拠は、どこにもありません。

「女性差別はない」は間違い

次に女性の差別について、次のように書いています。

「女だから出世が出来なくて!」とかいう人、そこそこいるんですけど、自分の能力のないのを性別のせいにしてごまかすなって。僕、女性に嫌われるの全然気にしない人間なのではっきり言いますが、優秀な女性はちゃんと出世します(断言)。

現在の日本の女性差別は、育児や介護は主に女性がやるものだという考えに基づいて発生しています。育児や介護を男性も女性も同じようにしないことが、女性差別です。その観点がまったく欠けています。

「20代の女性の過半数は専業主婦になりたい」は間違い

次のようにも書いています。

20代の女性の過半数は「働くよりも専業主婦になって子供や家族と過ごしたい」と願っています。

根拠がまったく示されていませんが、これを否定するデータならば、すぐに見つかります。

2013年の「「若者の意識に関する調査」の結果を公表 |報道発表資料|厚生労働省」によれば、「結婚したあとは専業主婦になりたいと思いますか」という質問に対し、次のような結果になっています。

そう思う 8.2%
どちらかといえばそう思う 26.0%
どちらともいえない 27.2%
どちらかといえばそう思わない 25.1%
そう思わない 13.4%

20代の女性の過半数が専業主婦になりたいと思っているという結果ではありません。

「日本人は子供が好きでない」は根拠なし

さらに、日本人は「世界中でありえないくらい子供が好きではない人が多い」そうです。これは、本人の経験からです。それ以外の根拠はありません。本人の経験だけでは、信じることはできません。

あなたは、日本人は世界中でありえないくらい子供が好きでないと思いますか?

おわりに

日本の少子化は簡単には解決できないというところは、私も同意見です。子供を産める女性の数が減っています。女性差別は簡単にはなくなりません。育児や介護は、女性がやるのが当たり前だと思われている社会では、負担を減らすためにも、多くの子供を産もうと思いません。

専業主婦を優遇する政策で、専業主婦を増やせば、子供は増えるかもしれません。しかし、女性の働きたいという自由を活かすものでなく、方向として間違っています。

やはり、働く女性の保育環境を整えることが、妥当な方向です。

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