人工知能が人類を超えたときの社会を想像する

人工知能

NHKスペシャル「ネクストワールド」の描く2045年の世界が、現在技術の延長でしかなく、特に働き方について現在のステレオタイプそのままだったという記事を読みました。

30年後も専業主婦がいるのか? :: INSIGHT NOW!

ステレオタイプだという部分をかいつまんで紹介するとこんな感じになります。

たくさんの人がスーツを着てオフィス街に通勤し、オフィス内で働いている人は男性と若い女性ばかり。家では専業主婦らしき母親が料理し、夫と二人の子供が食卓で食べる。ダイエットと恋愛しか頭にない女子大生の娘と、出世の件で夫を責める専業主婦。

こんなところがシンギュラリティを超えた社会としては、違和感があるということです。

シンギュラリティとは、人工知能の知的能力が全人類の知的能力の総和を超えること、またはその時を言います。米国の未来学者レイカーツワイルはそれを2045年頃だと予想しています。「ネクストワールド」は、それを踏まえて舞台を2045年に設定しています。

シンギュラリティが起きると予想されているのは、人工知能が自ら知的な機械を設計できるようになり、人工知能の能力が爆発的に進化するためです。つまり、2045年には人工知能は自らを改善することができ、人類よりもはるかに賢くなっているという前提です。

そのような時代には、人類の働き方はどのように変わるでしょうか?

人工知能が人類に都合よく進化すると仮定すると、社会のインフラは機械化され、その運用やメンテナンスは最適化された方法で人工知能が行います。食糧、エネルギー、物流、交通などのインフラに人が関わることはなくなっています。

食糧問題やエネルギー問題は解決しているかもしれません。あるいは、さらなるイノベーションを待たなければ、枯渇することが予想されているかもしれません。いずれにしても、もはや人類が関われる問題ではなくなっているはずです。

それでも人類は、子供を産んだり、食事をしたりして、一緒に暮らします。これは30年程度では変わりません。女子大生の主な関心ごとがダイエットと恋愛であっても不思議ではありません。

人工知能にまかせられることは人工知能にまかせながら、人類は自らの欲求に従って行動します。マズローの欲求5段階説による承認欲求や自己実現欲求を満たそうとします。

端的に言えば、自分の好きで得意なことをして、他人の役に立とうとします。人工知能や機械を活用しながら、主に人と人が関わる仕事につくことになります。

するとどんなに技術が発展したとしても、他人と会うことは必要になります。人と人が会って活動するためには、オフィスのようなところが効率的です。

住居は最適化され過度に密集することはなくなり、通勤地獄もなくなります。しかし、通勤はあります。人と会うときにはそれなりにきちんとした服装をしますから、多くの人がスーツを着ていることもありえます。

ただ、オフィスにいる人が男と若い女性だけというのはおかしいと思います。男女比は半々で、年齢も20代から80代ぐらいまで広がっていると考えるのが妥当です。すなわち健康な人は皆なんらかの形で働くことになります。

政府や会社といった組織は変化しにくいものです。人工知能がどんなに最適解を示しても、既得権益者は法律や組織を変えようとしません。すると出世で悩む人も出てきます。

人工知能が人類に都合よく進化すると仮定すれば、人工知能の能力が人類を超えても、人類の仕事の内容が変わることはあっても、人類の生活は30年ぐらいではそれほど変わりません。

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