IT部門が社内に伝えるべき5つのこと | 定年起業のためのウェブコンサルティング

IT部門が社内に伝えるべき5つのこと

エンジニア

企業のIT部門の人は苦労しています。基本的なことを知らない利用者にも、生半可な知識を振り回すオタクにも対応しなければなりません。そんな企業のIT部門が、仕事を円滑に進めるために、社内に伝えるべき5つことをまとめました。

事実を正確に伝えてもらいたい

社内のITシステムが障害を起こした時、IT部門が知りたいのは正確な事実です。どんな操作をしたときに発生したのか? 直前にいつもと違うことを行わなかったか?

IT部門は利用者を責めるつもりはありません。どんな使い方をしても障害を起こすのはシステム側の責任です。

間違った操作をしたのではと、やったことを隠されては、解決に余計な時間がかかります。

コーヒーをこぼしたことなども、隠してもいずれわかってしまうことです。

信頼性を保つために枯れた技術を使うことを理解してもらいたい

ITに少し詳しい人のなかには、時代遅れの技術を使っていると、IT部門をバカにする人もいます。自分のスマホやパソコンでは最新の技術を使っているのに、会社のシステムは何世代も前の技術を使っているためです。

個人のスマホやパソコンであれば止まっても、リブートして回復すれば大きな問題にはなりません。作業中のデータを失ってあわてる人もいるかもしれませんが、定期的に書きこみをするか、そういう設定をしておくことを学ぶべきです。

企業で使っているシステムが止まっては、大きな損害になります。個人のスマホやパソコンのように止まっては困ります。

金融機関のシステムが止まった時などは、新聞やテレビで大騒ぎになります。企業のシステムも止まったら企業内では大騒ぎです。

そんな企業システムには、バグが隠れている恐れのある技術を使うわけにはいきません。安価に高い信頼性を保つためには、枯れた技術を使うのが有効な方法です。

古いシステムを使い続けるには、もうひとつ理由があります。システムの更改にはお金がかかります。企業として、システム更改にかかるお金と効果を天秤にかけることは当然です。効果に比較してお金がかかるときは、古いシステムを使い続けることになります。

ITについて何も知らない人も相手にすることを理解してもらいたい

企業内のテクニカルサポート部門と話をしていて、初心者扱いされてイライラすることもあるかもしれません。

しかし、テクニカルサポート部門にとってみれば、相手がどのくらいのスキルの人かはわかりません。はじめは初心者として扱われても仕方がありません。テクニカルサポートの人があなたを覚えてくれれば、初心者扱いはなくなります。

セキュリティ事故は会社を傾けることもあることを理解してもらいたい

企業システムから個人情報が漏えいしたときの、会社の損害は莫大なものになります。おわびに500円の金券を配るだけでも、100万人いると5億円になります。

そのため、セキュリティポリシーは厳しいものにならざるを得ません。セキュリティポリシーを厳しくすればするほど、使い勝手は悪くなります。IT部門が利用者を苦しめたいわけではありません。

公私の区別をつけてもらいたい

個人所有のスマホやパソコンをIT部門の人に直してほしいと頼む人の話を聞いたことがあります。なかには、彼らの友人や家族のものまで頼むようです。

社員の時間は会社の資源です。社員の時間を使って個人所有のスマホやパソコンを直すことは、会社のお金を横領することと同じです。

おわりに

企業のIT部門で働く人は、企業内で便利屋のように使われることもあるようです。そんな人の愚痴もネットでよく見かけます。

企業のIT部門は、自分たちの仕事を社内に理解してもらえないために苦労している面もあります。そんな人たちのために、社内に伝えるべきことをまとめました。

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