ガラホというガラケー型のスマホが2015年に登場するそうです。
2015年は「ガラホ」登場 キャリアが狙う一石三鳥 :日本経済新聞
「ユーザーニーズに答える」「端末が作りやすい」「効率の良いネットワークが構築できる」というキャリアにとっての一石三鳥をねらっているそうです。
ガラケーの長所
国内ユーザーの約半数は、まだガラケーを使っています。そこで、まずガラケーの長所をまとめてみます
- 通信料が安い
- 長時間バッテリーが持つ
- 見なくても入力できる
すなわち、電話とメールしか使わなければ、安いし、バッテリーも持つし、目で見なくても高速に文字を入力できるというメリットがあります。
スマホを使いこなせないという消極的な理由でガラケーを使い続ける人もいますが、積極的にガラケーを選択している人は、この3つの理由からです。
ガラホを発売する理由
それでは、キャリアがガラホを発売しようという理由は何でしょうか。
それは、1世代前の3G回線を廃止し、LTEに移行するためです。iモードなどの廃止も考えています。設備も老朽化し、メンテナンス費用もかかっています。
3G回線の廃止で空いた帯域は、より高速の通信で使えます。ガラケーから撤退することにより、生産設備をスマホに一本化できるというメリットもあります。
ガラホが売れるための条件
ガラケーのユーザーがガラホに移行するためには、ガラケーの長所がそのまま維持されなければなりません。それでなければ、ユーザーは、ガラケーを廃止したキャリアから他のキャリアに移ってしまいます。
製品開発の方針としては、2通り考えられます。ガラケーでLTEを使えるように通信モジュールを入れ替える方法と、スマホをガラケーの形にする方法です。
おそらく、スマホをガラケーの形にする方が、安く、早く開発できるのでしょう。既存のスマホから機能を落とし、小さくするだけです。また、ガラケーから完全に撤退することにもつながります。心配なのはバッテリーの持ち時間です。小さくなる分、バッテリーも小さくなり持ち時間も短くなります。
まとめ
おそらく、キャリアは、ガラホをガラケーと同じ二つ折りキーボードの形で、通信料も機器費用も同等の価格で発売します。タッチパネルは使えなくすると思います。バッテリーの持ちは、少し短くなるかもしれません。アプリのダウンロードやウェブサイトの閲覧はスマホのようにはできないかもしれません。
キャリアは、ガラホをガラケーの受け皿として発売し、ガラケーやiモードなどの廃止をねらっています。