通勤手当を廃止しても長時間通勤は減りません

通勤ラッシュ

ちきりんさんが『通勤手当なんて廃止すべき』というエントリを書いています。

かいつまんで説明すると、首都圏で長時間通勤している人が多いのはムダであるため、通勤手当を廃止すれば、職場の近くに住む人が増え、長時間通勤のムダ削減以外にも、女性や高齢者の雇用などに良い影響が出るということです。

長時間通勤はムダ

長時間通勤がムダであるということは同意します。ちきりんさんが言う通り、「通勤時間は読書が出来て有意義」という意見は、自由に使える時間と読書ぐらいしかできない時間の違いを無視した意見です。

地方に転勤になり、通勤時間がなくなったため読書をしなくなったという人に会ったことがあります。そういう人はもともと読書が好きでなく、読書の重要性も理解していない人です。読書しかできなかった時間の代わりに自由な時間を得たため、他のことに時間を使っているだけです。

また、ぎゅうぎゅう詰めの通勤ラッシュでは、読書さえできません。

通勤手当廃止でも長時間通勤はなくならない

しかし、通勤手当を廃止しても長時間通勤はなくなりません。

首都圏で働いている人は、首都圏でしかできない仕事をやりたい人か、会社から首都圏での仕事を割り当てられた人です。そうでなければ、地方に引っ越せば、快適な住環境を首都圏よりも大幅に安い金額で手に入れることができます。

親と同居したい、親の土地や家を相続した、親の近くに住みたいという理由から住む場所を決める人もいます。

それ以外の人は、費用と通勤時間と住環境の兼ね合いから住む場所を決めることが合理的です。その場合、通勤手当の影響は、職場から離れた場所に住んでも、通勤費用がマイナスの要因にならないというものでしかありません。

賃貸住宅に住むことを考えた場合、1ヶ月あたりの通勤費と家賃を比較すると、家賃の方が何倍も大きく、通勤手当の影響は小さなものです。

あまり物事を深く考えない人は、首都圏で生まれ育ったから首都圏で働き、生まれ育った場所の近くに住み続けします。地方出身者でも、大学入学時に住んだ場所の近くに住み続けます。合理的に仕事をする場所と住む場所を選んでいる人ばかりではありません。

以上のことを考えると、通勤手当を廃止しても首都圏の長時間通勤がなくなることはありません。会社の近くに住もうと考える人はほとんど増えません。

それにもかかわらず、通勤手当廃止には従業員の収入が減るという大きなデメリットがあります。

通勤ラッシュは長時間通勤とは別

また、通勤ラッシュは、長時間通勤とはまた別の問題です。通勤ラッシュは多くの会社が都心部に集中し、ほぼ同じ時間帯に出勤するために発生しています。

会社のオフィスを分散させ、出勤時間を分散させ、さらに出勤そのものを不要にすることで解決できます。都心にオフィスを作らず、オフィスに集まるのは最低限必要なときだけにするように、働き方を変える会社が増えれば解決します。

長時間通勤を減らす方法

長時間通勤をなくす方法は、職場の近くに安く良質な住宅を供給することです。これはニワトリと卵の話ではありません。職場の近くに安く良質な住宅が増えれば、確実に長時間通勤は減ります。

都心部に安く良質な住宅が少ないのは、住宅にするよりもオフィスなどの別の用途にした方が儲かるという経済的理由からです。そのため、都心部では住宅が非常に高価になっています。

長時間通勤を減らすためには、都心部における低層建築を規制し、高層化し、住宅を強制的に増やすというのは、ひとつの案です。

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