SIerは最凶のイエスマンか?

営業

ITpro by 日経コンピュータに『木村岳史の極言暴論! – “最凶のイエスマン”SIerはIT部門を滅ぼすか:ITpro』という記事がありました。

大企業のIT部門からシステム開発や運用を請け負うITベンダーすなわちSIerを、IT部門の最凶のイエスマンであると断じています。

少なくとも企業間の取引においては、顧客の無茶な要求や無知に対して売り手側が苦言を呈するのが普通だ。そのほうが良い関係が築け、良い仕事ができるからだ。

 ところが、長くシステムインテグレーションという名の御用聞き商売に慣れたITベンダー、中でもSIerは例外的存在だ。便利使いされていれば儲かるビジネスのため、かなり無茶苦茶な要求であっても、「かしこまりました!」と応じてしまう。そうしたSIerは、奴隷根性が染み付いた“ご主人様志向”の企業か、顧客が誰か(IT部門 or 経営者 or 利用部門)によって言う事を変える“面従腹背”の企業しかいない。

プロジェクトが破綻すれば、当然SIerは大赤字だ。それにも関わらず、プロジェクト失敗の“主犯格”であるIT部門をかばい、その罪を引き受けてしまうSIerさえ存在する。

大企業のIT部門とSIerを悪しざまに言っていますが、これはIT部門に限らず、大企業の購買部門と下請け企業の間に、一般的にあり得る話ではないでしょうか?

顧客側の理不尽な要求に対し、対等に話ができるSIerもあれば、言いなりになってしまう他業種の下請け企業もあります。

顧客が誰かで言う事を変える企業は、どこにでもあります。プロジェクト失敗の原因が顧客側にあり赤字となっても、その後の取引を考え赤字を引き受ける企業もあります。

元の記事に感じる違和感は、大企業の購買部門と下請け企業の間に発生しうる問題を、IT部門とSIer間特有の問題であるかのように書いているところにあります。

大企業の購買部門のような立場にある人に対し、下請け企業の人はイエスマンのようにふるまいがちです。ただし、それは長期的に見て下請け企業にとって利益があるからです。

大企業の購買部門のような立場にある人を尊敬しているのでも、敬愛しているのでもありません。仕事における立場が違うだけです。

当然、状況が変われば豹変します。そのようなことになってから気づくのではなく、購買部門のような立場にある人は、周りにイエスマンを集め奢ることのないよう、自らを律することが大切です。

元の記事でも「問題の根本はIT部門にあり」と書いています。

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