サッカーでも技術よりも人間力が大事??

サッカー

2015年3月17日付日本経済新聞のスポートピアに『人間力ピッチ外で磨こう』と題したコラムが掲載されていました。Jリーグチェアマンが書いたものです。

現役生活を長く続けられる選手と、早々と終える選手の差は何だろう。各クラブの育成組織の指導者の考えを集めたところ、心技体にはさほど差がなく、成否を分けているのは選手の人間力だという。観察力、思考力、判断力、伝達力、統率力、実践力を総合した力が成功へのカギになるのだと私も感じている。

この意見は私にとって驚愕でした。一般の会社であればわかります。一般の会社では、仕事は複数人が協力しながら行うことが多く、仕事の成果を明確に個人に帰属できません。

そのため、評価はあいまいな基準で行われることになり、結局、仕事の成果を出す人よりも、上司に好かれる人が高く評価されることになります。

また、グループで仕事をするために、他人とうまくやれる人が成果を出しやすい面もあります。仕事そのものの能力よりも、人間関係を円滑に保つことができる人が高く評価されます。

人間力の評価は、たやすく、気配りのきく人、さらには、おべっかのうまい人が高く評価されることに変わっていきます。その結果、イエスマンばかりが出世し、長年にわたり不祥事が見逃されることにもつながります。

同じことがJリーグでも起こる可能性があります。サッカーでも「観察力、思考力、判断力、伝達力、統率力、実践力を総合した力が成功へのカギ」だということです。

確かにサッカーはチームで行うゲームですから、肉体的な能力だけでなく、「観察力、思考力、判断力、伝達力、統率力、実践力」に優れた選手は、チームを勝利に導くとは思います。

また、「観察力、思考力、判断力、伝達力、統率力、実践力」に優れていると、自身のサッカー技術向上にも役に立ちます。練習の計画と実行、食事や身体のメンテナンスにも気を配ることができます。

Jリーグの選手ともなると、心技体の差はもはやあまりなく、「観察力、思考力、判断力、伝達力、統率力、実践力」の差が目立つということかもしれません。

それでも、心技体の差よりも、「観察力、思考力、判断力、伝達力、統率力、実践力を総合した力が成功へのカギ」ということは意外です。

「観察力、思考力、判断力、伝達力、統率力、実践力を総合した力」がJリーグの選手よりも優れた人は、他の分野にもたくさんいそうです。ところが、その人たちがJリーグの選手と違うのは、サッカーに関する心技体の能力です。

心技体だけでなく、「観察力、思考力、判断力、伝達力、統率力、実践力を総合した力」も大切だと主張したいために、筆が滑って強調しすぎたのだと思います。Jリーグの選手が、チームの勝利への貢献以外で評価されることになっていないことを祈りたいと思います。

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