SIMロック解除義務化が2015年5月1日から始まります。
SIMロック解除義務化とは、スマートフォンなどでネットワーク事業者を記録してあるSIMカードについて、他社のものに変更できないようにしてあるロックの解除を義務づけるということです。すなわち、利用者の希望により他のネットワーク事業者に変更できるようになります。
総務省から示されているガイドラインが次のところにあります。
適用される端末については、次のように書かれています。
本ガイドラインは、平成27年5月1日以降新たに発売される端末について適用する。なお、それ以前に発売された端末については、平成26年12月改正前のガイドラインの趣旨に沿って適切に対応することが適当である。
適用される端末は、5月1日以降「販売」ではなく、「発売」される端末です。ニュアンス的には、新製品として発売される端末ととることもできます。
実際のところ、キャリア各社がどのように対応するか見てみましょう。
ドコモ
ドコモは、今までもAndroid端末は3,240円支払うとすぐにSIMロック解除していました。5月1日以降の対応については、次のところに出ています。
ドコモからのお知らせ : ガイドライン改正に伴うSIMロック解除手続き方法の変更について | お知らせ | NTTドコモ
2015年5月1日以降に発売される機種は、インターネットによる受付の場合、無料で事務ロック解除できるとなっています。ただし、機種購入日から6ヶ月間の解除制限期間(SIMロック解除を行わない期間)を設けています。
6ヶ月間の解除制限期間があるところは後退とも取れますが、インターネットによる受付の場合は無料で解除できるので、改善されたと思います。
2011年4月~2015年4月に発売された機種でも、SIMロック解除に応じる対象機種もあります。ここには、iPhone 6 / 6 Plusは入っていません。
SIMロック解除対応機種 | お客様サポート | NTTドコモ
au
auは次のところに出ています。
6ヶ月間の解除制限期間とインターネットによる受付の場合は無料というところは、ドコモと一緒です。
対象機種は、現在のところSAMSUNG Galaxy S6 edgeの1機種だけです。
SoftBank
SoftBankは、4月29日午前7時現在でも5月1日以降の対応を明確にしていません。
現在のところ、ソフトバンクショップおよび一部ソフトバンク取扱店で、有料にて受け付けているだけです。
対象機種も2015年4月現在で限られた機種だけです。SIMロック解除義務化に最も消極的なキャリアだといえます。
おわりに
おそらくキャリア3社とも、6ヶ月間の解除制限期間後は、インターネットによる受付の場合、無料で解除できるようになると思います。
これから新製品として発売される機種は対象となるはずです。
次世代のiPhoneについて、キャリア3社がどのような価格設定をしてくるかわかりませんが、私は今までとあまり変わらないと予想しています。
MNP割引は継続されます。2年間使えば安くなるが、2年未満では解約手数料がかかるという設定も続くと思います。
本体の割引は小さくなるかもしれません。解約手数料はあがるかもしれません。
いずれにしろその時点で、自分にとって一番有利なキャリアを選択するだけです。場合によっては、iPhoneではなくAndroidにするかもしれません。