PowerPointが開発され、誰もがそれなりのプレゼンテーション資料を簡単に作れるようになりました。しかし、簡単に作れるからこそやってしまいがちな間違いがあります。
プレゼンテーションの目的は、あなたが伝えたいことをきちんと理解してもらうことです。資料が悪くては伝わるものも伝わらなくなります。
整理されていない内容
PowerPointを使うと簡単に見栄えの良い資料ができてしまいます。しかし、それが分かりやすいことにはなりません。
分かりやすくするためには、聞き手のレベルに合わせて、使う言葉や説明の深さを考えなければなりません。
書くべき情報とその順序も大切です。聞き手の身になり、何をどのような順序で説明すれば理解しやすいかを考え、プレゼンテーション資料を作らなければなりません。
複雑すぎる図
プレゼンテーションの理解を深めるために図は重要です。適切な図を使うことにより、聴衆の注意をひきつけることができます。
しかし、プレゼンテーション資料に複雑な図は厳禁です。図は一目見て理解できるものでなければいけません。
プレゼンテーション中はあなたを見てもらうようにします。そのため資料をプレゼンテーション前に配布してはいけません。資料の配布はプレゼンテーション後にすべきです。
そのため、複雑な図では理解してもらえません。スクリーンの大きさと図が表示されている時間を考えてください。一番後ろに座っている人でも、表示されている時間内に図の全体を理解できなければ、図の意味がありません。
複雑すぎる図は、図を作成する時間をムダにすることになります。
長すぎる文章
文章は箇条書きにすべきです。長い文章を書いてはいけません。図と同じように、文章も短い時間で理解できなければなりません。
プレゼンテーション資料が一目で読めなければ、聴衆はあなたを見てくれません。
3Dグラフの利用
3Dグラフは見栄えが良くなるために、特に初心者は使いがちです。ところが、3Dグラフは、正しい数字を伝えられません。奥にあるものは小さく見え、手前にあるものは大きく見えます。数字をゆがんで伝えます。
プレゼンテーション資料では、数字を正確に把握してもらうために、用途に合った2次元グラフを使うべきです。
派手な色
強調したいところを目立たせるために、特に初心者は派手な色づかいをしてしまいます。その結果、目にチカチカとして見にくいものになります。
プレゼンテーション資料では、使う色の数を制限し、中間色を使うべきです。
おわりに
プレゼンテーション資料の注意点を述べてきましたが、プレゼンテーションで一番重要なことは、伝える内容です。伝える内容がなくては、プレゼンテーションは意味のないものになります。