「Google アナリティクスを入れてみたけれど、どう見たらいいのかわからない」という方のために、初心者が見るべきところをまとめました。
期間の指定
まず、各指標共通の設定です。右上で期間を指定することができます。期間の指定は、指標を変更しても引き継がれます。
真ん中あたりに折れ線グラフが表示されますが、折れ線グラフが表すものは、ドロップメニューから選択できます。横軸の時間の細かさも「時間」「日」「週」「月」と選択できます。
初めてGoogle アナリティクスを使うならば、過去1ヶ月の期間を指定し「日」単位、あるいは日を指定した設定で「時間」単位で見るといいと思います。
ページビュー数
左側メニューの「ユーザー」→「サマリー」をクリックします。
ページビュー数とは、サイトが何回見られたかの回数です。どれだけ読まれたかを示す代表的な数字です。
同じページに「セッション」「ユーザー」「ページ/セッション」「平均セッション時間」「直帰率」「新規セッション率」も表示されています。それぞれの意味は次の通りです。
セッション
訪問回数の意味です。標準で30分間何もしなければセッション終了と見なされます。つまり、同じ人が30分以内の間隔で複数のページを見れば1セッションです。30分以上の間隔をあけてサイトを訪問したときは、2セッションとなります。
ユーザー
サイトを見に来た人の数です。同じ人が何回見に来ても1人となります。
ページビュー数
ひとつのURLで判別できるページが何回表示されたかを示す数です。
ページ/セッション
1セッションあたり何ページ見たかを示す数です。数が多ければ、1回の訪問でたくさんのページを見ていることになります。
平均セッション時間
1つのセッションの平均時間です。
セッションの終了をどのように検知しているのか、疑問に思う人はセンスのいい人です。つまり、あるページを見た後に他のサイトに移ったり、ブラウザを閉じたりした時刻は、普通ではわかりません。30分アクセスがないときにセッションが終了します。
そのため、セッションの最後のページにアクセスした時刻をセッション終了時刻にしています。最後のページがじっくり読まれてもセッション時間にはカウントされません。つまり、1ページしかアクセスしていなければ、セッション継続時間はゼロとなります。
平均セッション時間は、実際にサイトを読んでいる時間よりも短くなります。
直帰率
訪問数のうち、1ページしか見なかった訪問の割合です。
新規セッション率
指定期間内の新規ユーザーによるセッションの割合です。
ページタイトル
左側メニューの「行動」→「サマリ」をクリックします。
「ページビュー数」「ページ別訪問数」「平均ページ滞在時間」「直帰率」「離脱率」が表示されます。用語の意味は次の通りです。
ページ別訪問数
ページ別にカウントしたセッション数です。
つまり、1つのセッションで同じページを何回見ても、1としかカウントされません。そこがページビュー数と異なります。
平均ページ滞在時間
ひとつのページの平均滞在時間です。
この指標でも最後に見たページの扱いが問題になります。
1ページだけを見た訪問は滞在時間をゼロとみなします。
2ページ以上見た場合は、最後のページを集計から外しています。
離脱率
「離脱」とはセッションを終了することです。すなわち、他のサイトに移動したり、ブラウザを閉じたりすることです。
離脱率は次の式で計算します。
(離脱率)=(離脱数)÷(ページビュー数)
ページタイトル
ページの一覧がページビュー数の降順に表示されています。ページは最初URLで表示されていますが、左にある「ページタイトル」をクリックすると、URLがページタイトルに変わります。
これにより、どの記事がよく読まれているかわかります。よく読まれている記事の内容を掘り下げたり、ふくらませたりすれば、読者が増える可能性が高まります。
参照元
左側メニューの「集客」→「サマリー」をクリックします。
どこから、このサイトに来ているかわかります。それぞれの用語の意味は次の通りです。
Organic Search
Googleなどの検索エンジンを意味しています。
Direct
ブラウザのブックマーク、メール内のURL、RSSリーダー、スマートフォンアプリなどからのアクセスを意味しています。ブラウザでURLを直接入力した場合もこれになりますが、最近はほとんどないと思います。
Social
Facebook、Twitter、Google+などのソーシャルメディアから来ているアクセスです。
Referral
他のサイトのリンクから来るアクセスです。WebメールはDirectではなく、こちらに含まれます。
おわりに
最初のうちは、「ページビュー数」「ページタイトル」「参照元」を見ていればいいと思います。
すなわち、ページビュー数で自分のサイトにどれだけのアクセスがあるのかわかります。ページタイトルでどの記事がよく読まれているのかわかります。参照元でどこから見に来ているのかわかります。
同じ画面に知らない言葉が出ていると気になりますので、言葉の説明もしました。
慣れてきたら、クリックできるところをクリックしてみれば、より詳細な情報を知ることができます。わからない言葉は検索すれば誰かが解説しています。
Google アナリティクスの仕様はしばしば変わります。用語も変わります。いろいろと試してみれば、意外な機能が見つかります。
Google アナリティクスで自分のブログ等の状態を確認することが、ブログ改善の始まりです。