「嫁ブロック」の誤解

嫁

「嫁ブロック」という言葉が話題になっています。発端は、この記事のようです。

「妻が反対するので内定を辞退します」-。夫の転職や起業が妻の鶴の一声でご破算になる「嫁ブロック」という言葉が浸透しつつある。

出典:産経新聞

これに対し、日経ビジネスオンラインの『申年に響く男の呻き声~「嫁ブロック」のリアル』では、「嫁ブロック」をセンセーショナルに扱っています。

「嫁ブロック」は、もともとは企業の採用担当者の業界用語です。妻の反対で採用が失敗に終わることを指していました。

ヘッドハンティングされ断るとき、仕事内容や待遇に不満でも、家族の事情を理由に断る人はいると思います。

産経新聞の同じ記事で、転職クチコミサイト「転職会議」を運営するリブセンス(東京都品川区)の調査が紹介されています。

20~30代の転職を希望する既婚男性会社員1800人に調査し、約3人に1人が嫁ブロックにあっています。

転職を妻に反対された上位3つの理由は、次のとおりです。

  1. 年収が下がる 37%
  2. 勤務地が自宅から遠い 28%
  3. 現職の福利厚生が充実している 21%

転職をどの段階で妻に話しているか明記されていませんが、転職活動を始める前に話す人が多いのではないでしょうか? 内定が出てから話をして、妻に反対され、内定を辞退する人が多いとは思えません。

つまり、この調査で「嫁ブロック」にあっている人は、転職を決断した人ではなく、なんとなく転職しようかと考え、妻に話したところ反対されたという人もかなりいるだろうということです。

また逆に、内定するまで妻に話をせず、内定後に話をしたところ反対され、内定を辞退する人は、正直に妻の反対を理由に辞退するとも思えません。カッコ悪いと感じ、別の理由をでっち上げます。

20~30代の転職を希望する既婚男性会社員の3人に1人が妻の反対にあっているという調査結果は、残りの3分の2の妻は反対していないということも示しています。

そんなものかなという気がしませんか?

もとの記事を読むと、ヘッドハンティングされ内定した人が、妻の反対で辞退することが増えている印象を受けます。

しかし、調査結果では、20~30代の転職を希望する既婚男性会社員のうち、3分の2の妻は反対していません。

書き手の文章の勢いに騙されやすい例です。

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