iPhoneとiPadの最新OSとなる「iOS 10」が発表されました。
これを見て、iPhone 7の発売は延期になると思いました。
せっかくなので、iOS 10の新機能を順に見ていきます。
iOS 10の新機能
iOS史上最大のリリースということです。新機能は次の10種類です。
ユーザーエクスペリエンス
iPhoneを手に持つだけでロック画面が表示されるようになります。ロック画面で3D Touchが可能になり、ロック画面から内容を確認できます。メッセージの通知を開いて、ロック画面のまま会話もできます。
私は、この機能はオフにします。
手に持つだけでロック画面が表示されるのは電気の無駄です。ロック画面からメッセージが使えてしまっては、何のためのロック画面かわかりません。
Siri
Siriがデベロッパー向けに公開されました。サードパーティ製アプリでSiriが使えるようになります。
デモでは、チャット、配車アプリ、写真アプリでSiriを使っていました。Siriの音声入力機能ではなく、人工知能としての機能をサードパーティ製アプリがどのように使うか楽しみです。
Quick Type
Siriのディープラーニングをキーボードでも採用し、予測変換を高度にしたそうです。
予測変換は、意図していることと違う予測をされると、かえって煩わしくなります。MS Wordの箇条書きで懲りています。Quick Typeはどうでしょうか?
また、日本語でも使えるのでしょうか?
写真アプリ
顔認識機能が追加されます。写真に写っている物や景色も認識します。それらを使った検索ができるそうです。
アルバムやスライドショーの自動作成機能もあります。
マップアプリ
カレンダーのイベントや日常の行動データをもとにして、場所の候補を表示してくれます。
ルート案内中でもズームイン/アウトができるようになります。
私はマップアプリはもう使っていません。Google Mapを使っています。一度失った信頼を取り戻すことは大変です。
Apple Music
Apple Musicはどこが変わるのかよくわかりません。
ニュース
ニュースも何が新機能なのか、わかりません。
HomeKit
ガレージのシャッターを開けたり、照明をつけたり、iPhoneからできます。さまざまな家電製品に対応しているそうです。
日本製品には、どのくらい対応しているのでしょうか?
電話
留守番電話の録音内容を自動的に書き起こしてくれます。
電話帳に登録していない番号から電話がかかってきても、電話番号から発信者情報を表示するそうです。
これは日本では使えないのではないでしょうか?
日本の電話会社は、電話番号以外の発信者情報を一般利用者に提供していないはずです。
次の総務省のガイドラインの解説があります。
■「発信者情報通知サービスの利用における発信者個人情報の保護に関するガイドライン」の解説
Androidで同様のアプリがありますが、あくまでも口コミ情報の提供です。
iMessage
URLを送るとサイトの名前と画像を表示します。
アプリを切り替えずに写真撮影・送信ができます。
手書きのメッセージも送信できます。
結局マイナーチェンジ
iOS史上最大のリリースということですが、すでにサードパーティ製アプリにある機能やAndroidにある機能がほとんどです。中には、日本では使えない機能もあります。
新しいハードウェアの発表もありません。
iOS 10は、マイナーチェンジと言っていいと思います。
しかし、ティム・クックCEOは、新しいiPhoneでは「今は必要性が知られていないが、それなしでは生活できないと感じる機能を提供する」と発言しています。
But we are going to give you thinks that you can’t live without that you just don’t know you need today.
Source:Tim Cook calls Wall Street response to Q2 earnings a ‘huge overreaction’ in CNBC interview | 9to5Mac
いくらなんでも、iOS 10の中に「今は必要性が知られていないが、それなしでは生活できないと感じる機能」があるとは思えません。
また、iPhoneの刷新は3年に一度に変更するという報道もありました。
iPhoneの刷新は3年に一度に変更、iPhone 7はマイナーチェンジのみ (日経報道) – Engadget Japanese
ありそうな予想
この秋に発売されるiPhoneに大きな変化はありません。iOS 10の発表内容からも、これは間違いないと思います。
ティム・クックの発言や日経の報道から、来年にはiPhoneの大きなモデルチェンジが予定されていると思います。
そうすると、来年発売するiPhoneを「iPhone 7」という名称にすることが予想されます。
今年の秋に発売されるiPhoneは、マイナーチェンジのため、iPhone 6sと似た名称になる可能性が高いと思います。