アメリカで最も有名で影響力のあるコーチであるアンソニー・ロビンズの代表作です。NLP(神経言語プログラミング)のテクニックを使っていますが、私にとって印象的な点を3点紹介します。
1.モデリング
自分の求める結果を既に出している成功者を見つけ、手本にすることです。手本とする人のものの考え方や行動を分析すると、なぜ成功したかがわかります。人の成功例をまねるのは、学習の基本です。人類の進歩は過去の発明・発見と、先人の経験の上に成り立っています。
2.信念
信念とは、「常に同じ内容のメッセージを自分自身に届けるためのフィルター」です。信念は、環境、経験、知識、成功体験、イメージにより育まれます。成功者の信念を模倣して、思い通りに変われます。
信念を強化するためには、環境を整えます。すなわち同じ信念を持った人たちと行動を共にします。そして、経験を積みます。自分の目標に向かって行動することです。さらに、知識を得ます。自分の目標に関係することを調べます。成功体験を積み上げ、将来の姿をイメージします。そのようにして積み上がった信念は、目標に向かう行動を揺るぎないものにします。
3.脳を管理
脳は意識的に管理できます。音や動作、心理的イメージにより、心の中を快楽でいっぱいにすることにより、頭の中から欲求不満や憂鬱を追い出すことができます。
「スイッシュ・パターン」というものがあります。まず、変えたいことを明確にします。例えば爪を噛む癖だとします。次に、行動を変えることができたらどうなるかを思い浮かべます。きれいにマニキュアをして、すてきな服を着た自分の姿を思い浮かべます。
二つのイメージを一瞬で変換させる訓練を行います。最初に変えたいと思っている行動を大きなイメージで思い浮かべます。次に自分が目指すイメージを小さく描きます。そして、その小さなイメージが、もうやめたい行動のイメージを吹き飛ばすように、一瞬で大きなイメージに変わるところを思い浮かべます。できるだけの興奮と勢いを込めて「シュッ」と声を出すと良いそうです。
これを繰り返します。やめたいイメージが出てきたとたんに、新しいイメージに変わるようになるまで続けます。こうすることにより、脳に指令を送り、やめたいと思っている癖をやめることができます。
まとめ
自分自身は、自分の思うとおり変えられます。それが納得できる本です。