Windows XPのサポート終了が、2014年4月8日(米国時間)に予定されています。しかし、いまだに多くのユーザーがWindows XPを使っています。私も、メインで使用しているパソコンはWindows8ですが、予備のパソコンはWindows XPです。
Windows XPのサポート終了後は、セキュリティ上の問題が見つかっても、マイクロソフトは修正しません。すなわち、セキュリティホールを攻撃されて、ウィルスに感染させられる可能性が増大します。
インターネットに接続せずに、他のコンピュータとのやり取りはウィルスが存在しないことを確認した媒体だけで行う環境では、今までと同じように使えます。
1.マイクロソフトがサポートを終了する理由
マイクロソフトがサポートを終了する理由は、Windows XPのセキュリティ対応をやめて、その費用や人員を他に振り向けるためです。
サポートをやめれば、Windows7やWindows8を使わざるを得ず、マイクロソフトの売上も上がると予想されますが、一時的なものです。
逆に、iPadやAndroidなどのタブレット端末で代替できるシステムであれば、シェアを失うことになります。
2.Windows XPのユーザーはなぜ多いのか
Windows XPのユーザーが多い理由は、多くのユーザーにとってWindows XPの機能、安定性で十分だからです。Windows98までは、互換性のなさや費用を考慮しても、新しいWindowsの機能を使うメリットがありました。Windows XPによって安定性も普通に使うぶんには満足いくものになりました。
Windows Vista以降のOSは、たまたま新しいパソコンを買ったらついてきたという人が多いのではないでしょうか?私は、1999年にWindows98のパソコンを買い、Windows XPがリリースされてからは、アップグレードして使っていました。
その後、iTunesなどから動画が容易に入手できるようになると、動画の再生にパソコンの性能が追いつかなくなり、パソコンを買い替えました。それが2007年だったので、OSはWindows Vistaになりました。
Cドライブがいっぱいになり、そろそろ再インストールしないとどうしようもないという時に、Windows8がリリースされました。格安でアップグレードできるサービスがあったこともあり、Windows8にアップグレードして今に至っています。
Windows Vista以降のバージョンは、わざわざ費用と手間をかけてパージョンアップする魅力はありません。それが、いまだに多くのユーザーがWindows XPを使い続けている理由です。
3.マイクロソフトへの提案
2014年4月8日以降は、サポート費用を払った人だけにセキュリティ更新プログラムを提供する方式に変更し、Windows XPのサポートを半永久的に続けることはできないでしょうか。
Windows XPにアクティベート機能を追加し、1台、1台のパソコンに対して、サポート契約を結んでいるかどうかを判断し、サポート契約を結んでいるパソコンだけにセキュリティ更新プログラムを提供することは、技術的には可能です。
サポート費用により、Windows XPを使い続けるユーザーとアップグレードするか、iPadやAndroidに変更するユーザーが、決まってくるはずです。
そうすると、ユーザーにとってはムダなアップデートにかかる費用と手間が不要になり、マイクロソフトにとってもサポート費用の売上が上がるだけでなく、顧客満足度も上がることになります。