あなたは、Mac派でしょうか、Windows派でしょうか?
企業で使っているパソコンは圧倒的にWindowsが多くなっています。
理由は、パソコンが普及し始めたときに、MS-DOSで動くパソコンの方が、事務処理で使うソフトウェアが充実し、安く、信頼性も高かったためです。
まだ、Windowsが発売される前の話です。一太郎、Lotus 1-2-3などがよく使われていました。
Macを使っていたのは、そのデザインや先進性が好きな人でした。今では当たり前になったグラフィックユーザインターフェースで、マウスを使い、HyperCardなどを動かしていました。
IllastratorやPhotoshopなどが発売されるとデザイナーが使うようになりました。そのあたりで住み分けができあがりました。
事務処理はWindows、デザインはMacでした。
ソフトウェアの互換性の問題があるため、一度シェアを取ると簡単には失いません。
最近は、主なソフトウェアはWindows版とMac版があります。クラウドで処理することも増え、ブラウザだけ動けば問題がないこともあります。
それでもWindowsのシェアは大きく下がることはないと思います。
そこに次の記事が流れてきました。
「Macで仕事すれば、Windowsより安くつく」と、まさかのIBMが絶賛|ギズモード・ジャパン
IBMの副社長が「Macで仕事すれば、Windowsより安くつく」と発表したということです。
しかし、よく読めばおかしいことがわかります。
4年間のトータルの費用で比較していますが、4年たったら下取りに出すことで計算しています。通常の事務処理であるならば、今のパソコンは4年たったとしても機能的にも性能的に問題がありません。下取りに出さずに壊れるまで使えます。そうすれば、トータル費用はもっと下がります。
テクニカルサポートを求める社員の割合が、Macの方が低いということです。ここにも落とし穴があります。
社内でテクニカルサポートを求める社員は、ITスキルの低い社員です。IBMのエンジニアならば、パソコンのテクニカルサポートを必要とすることはめったにないはずです。
テクニカルサポートを求めるのは、主にITスキルの低い事務職の社員です。そういう社員はMacにしないだけの話です。
この話の裏には、次の事情があるとしか思えません。
アップルとIBMが電撃提携!モバイルの主戦場はビジネスに移った|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン