Mac OS X Mavericks無償化へのMicrosoftの対抗策

Mavericks

 Appleは、Mac OS X Mavericksへのアップグレードを無料にすると発表しました。今までのメジャーアップグレードは有料でしたから、Macユーザーはおおよろこびです。

 これは、2014年4月のWindows XPサポート終了のタイミングをねらって実施したのだと思います。Windows XPは、まだたくさん使われています。現在Windows XPが動いているパソコンの多くは、その後のWindowsを動かすことができません。サポート終了となるとパソコンを買い替えなければなりません。

 OSは、Windows7かWindows8.1になります。どちらにしてもOSだけでなく、他のソフトウェアも買い直さなければ動かないものがたくさんあります。個人ユーザーであれば、この際、Macにしようと考える人も少なくないと思います。そこに、MacのOSは無料だとぶつけたわけです。

 これに対し、Microsoftはどのような対抗策をとれるでしょうか。Mac OS X Mavericksへは、アップグレードが無料ですが、新しくMacを買った場合には添付されてきます。Windowsのように、OSだけ別に買っておいて、別のパソコンにインストールすることはできません。

 新しくMacを買ったときに、その原価構造はユーザーにはわかりません。Appleは、OSの開発費をMacの価格の中に含ませているだけです。OSの開発を無償で行うわけではありません。

 もしかしたら、Appleの戦略は、独占禁止法に引っかかるような気もします。OSを実質的に無料という不公正な取引を行い、ソフトウェア専業の会社に対して、不当に優位にたっているという論理です。原価に比例した売価としないことは、不公正な行為だといえます。しかし、ここではそれは追求せずに、別の観点からMicrosoftが取り得る戦略を考えてみます。

 Windowsもサービスパックの適用は無料でした。Windows8からWindows8.1へのバージョンアップも無料です。Microsoftが不具合の修正を主な目的と考えるものは、無料で提供しているととれます。

 MicrosoftもAppleと同じ戦略がとれます。すなわち、バージョンアップは無料でできるようにします。Windows XPから、Windows7でもWindows8.1でも自由にダウンロードしてバージョンアップできるようにします。

 ただし、新しいパソコンを買うときは新しいOSを買わなければならないようにします。OSは、特定のCPUだけで使う権利を売ることにして、別のCPUで動かすためには、新しくOSを使う権利を買わなければならないようにします。

 現在、Windows XPを使っていて、サポート終了となればパソコンを買い替えるユーザーからのOSの売上が減ることにはなりません。Windows7やWindows8.1が動くパソコンでWindows XPを使っているユーザーからの売上が上がらなくなるだけです。

 Windows XPのサポート終了に伴うMicrosoftへの不満も薄まります。特に最近は、高いお金を出してWindowsのバージョンアップだけをする人はいないと思います。おそらく、これでも事業は成り立つと思います。

 OSの価格見直しは、プリインストールされたパソコンを販売するメーカーに対するものを含め、次のバージョンからしかできないと思います。しかし、ハードウェアと一緒に購入できるDSP版の価格は、条件が異なりますから、変更できると思います。特定のCPUでしか使えなくなりますが、その後のバージョンアップが無料でできるわけです。

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