Appleが新しいMacBookを発表しました。その特徴から、どのようなパソコンをめざしたのか考えてみます。
USB-C
新MacBookの一番の特徴は、外部ポートをUSB-Cポートひとつだけにしたことです。これ以外には、ヘッドホン端子しかありません。
充電用にUSB-Cポートを使うと他には何も周辺装置をつなげられません。充電しながらiPhoneを接続することも、外部モニタに接続することもできません。それらをするためには、専用のアダプタが必要になります。
少しでも軽く、薄くするために、外部ポートの数を最小にしたのだと思います。通常は充電だけできれば十分です。充電しながら他のことをやりたいなら、アダプタを買えという考えです。
軽さ
新MacBookでは、ずいぶんと軽さを強調していますが、軽さで言えば、より大きな画面でもっと軽いWindowsパソコンがすでに発売されています。
軽さと大きさを比較してみます。
機種 | 新Macbook | LaVie Direct HZ [Hybrid ZERO] |
---|---|---|
ディスプレイ | 12インチ | 13.3インチ |
質量 | 920g | 779g |
高さ | 13.1mm | 16.9mm |
幅 | 28.05mm | 319mm |
奥行 | 19.65mm | 217mm |
MacBookは軽く、Windowsパソコンは重いと思い込んでいる人がいますが、だいぶ前から11インチのMacBook Airよりも軽い13インチのWindowsノートパソコンが発売されています。
Appleは当然このパソコンの存在は知っていたはずです。最も軽いパソコンをめざしたけれども届かなかったということだと思います。
まとめ
新MacBookは、構成を極限までシンプルにして、最軽量のパソコンをめざしたけれども、届かなかったということです。
そこには、全体の質感や、キーボードとトラックパッドの使い勝手で、妥協できないものがあったのかもしれません。