kindle出版用の電子書籍データをePub形式で作成した際に、作成したデータをチェックするためのツールにepubcheckがあります。Macを普段つかっていない私が、Macでepubcheckを使ったとき苦労しましたので、ここにMacでの使い方を書き留めておきます。
1.Javaのインストール
epubcheckは、Java上で動くツールです。そのため、Javaのバージョン1.5以上のインストールが必須になります。Javaは、次のサイトからインストールできます。
2.epubcheckのダウンロード
次のサイトから、epubcheckのバイナリーファイルをダウンロードします。現在のファイル名は、「epubcheck-3.0.zip」です。
Downloads – epubcheck – Validation tool for EPUB – Google Project Hosting
3.解凍
ダウンロードしたzipファイルを解凍します。
4.ターミナルの起動
Launchpadで、検索窓に「ターミナル」と入力すると見つかります。
5.epubcheckの実行
次のコマンドを投入して、epubchekを実行します。
b:epubcheckのバイナリーファイル
o:チェック対象のePubファイル
具体的には、次のようなコマンドになります。
この例は、「epubcheck-3.0」と「Dropbox」のフォルダがホームディレクトリにあるときの例です。「チェック対象のepubファイル」は、「ターミナル」のウィンドウにドラッグ&ドロップしても大丈夫です。
まとめ
epubcheckは、Javaで書かれたコマンドラインツールで、MacやWindowsにインストールして使うものではありません。
解凍したファイルをどこに置けば良いのか迷いましたが、どこでもかまいません。私はホームディレクトリに置きました。ホームディレクトリはユーザ名がついたディレクトリです。ホームディレクトリに置くと「~」が使えるので、「epubcheckのバイナリーファイル」の指定が楽にできます。
また、Macの場合はコマンドを「ターミナル」で動かすことはすぐにわかりましたが、「ターミナル」がどこにあるか最初はわかりませんでした。
コマンド実行時の形式も、きちんと書かれたものがなかなか見つかりませんでした。UNIXのコマンドもうろ覚えの私にとっては、バイナリーファイルやチェック対象ファイルの指定の方法も試行錯誤でした。
epubcheckのようなものは、わかりやすい説明の情報がないことを改めて認識しました。