ブログのタイトル、メールマガジン、本のタイトル、雑誌の見出し、広告、ダイレクトメール、プレスリリースなど不特定多数に発信するには、キャッチコピーは欠かせません。
企画書や提案書でも、タイトルや見出しにより読む人の真剣さが変わってきます。
『キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック』は、キャッチコピーを書くためのテクニックを77のヒントとして解説しています。
ここではその中から、基本となる3つを紹介します。
自分に関係があると思ってもらう
キャッチコピーの基本は、自分に関係があると思ってもらうことです。そうでなければ、人の心は動きません。
一般的、抽象的な言葉では、なかなか自分に関係があるとは思いません。
人は、具体的で、感情に訴える言葉に引き付けられます。
例えば、『気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ』というタイトルを見ると、自分のことだと思う人も多いと思います。
強い言葉を使う
読み手の心をつかむには、「印象に残る」「心に刺さる」「行動したくなる」言葉を使います。
「手あかのついた」「ありきたりな」言葉を使ってはいけません。
抽象的な言葉と常套句を避けることにより、キャッチコピーは格段に良くなります。
具体的には、次のテクニックがあります。
- 異質な言葉を掛け合わせる
- マジックワードを使う
- ふだん使わないような言葉をわざと使う
- 専門用語と定番の言葉を組み合わせる
- 合わない名詞と動詞を組み合わせる
- 意表をついてドキッとさせる
- 短縮してみる
- 組み合わせて造語をつくる
- 語呂合わせで造語をつくる
- 造語から造語をつくり二匹目の土壌を狙う
相手の心に「何で?」をつくり出す
人は疑問があると答えを知りたくなります。「何で?」という疑問を持たせることで、続きや中身を読みたくなります。
そのために、常識とは反対のことをあえて言ってみます。
次の本のタイトルはその例です。
『傷はぜったい消毒するな』
『千円札は拾うな。』
『お客様は「えこひいき」しなさい !』
『営業マンは断ることを覚えなさい』
『なぜ、オンリーワンを目指してはいけないのか?』
『非常識な成功法則』
また、「そう言えばそうだよな。何で?」と思わせるタイトルの付け方もあります。以下はその例です。
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』
『なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?』
『浜崎橋はなぜ渋滞するのか?―現地ルポで解明する渋滞ポイント50の謎』
『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学』
『なぜ宇宙人は地球に来ない?』
『ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか』
おわりに
『キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック』は、キャッチコピーを書く時の具体的テクニックを網羅しています。
見本もたくさんあります。
キャッチコピーを考えるときに、辞書的に使える本です。