『61才から始める老いても枯れない生き方』では、年をとってからの健康、生涯学習、社会参加、恋愛、お金の使い方、介護、相続について語られています。そのうち、3つのトピックについて紹介します。
1.「情報の窓口」としてのスマホ
「スマートフォンはどこにいても検索が可能」ということで、スマートフォンの利用を薦めています。
「いまさら『パソコンはやりたくない』という人もいるかと思いますが」とも書いていますが、このような人にスマートフォンの便利さを理解してもらうことは難しいかもしれません。おそらく、新しい機械には触るのもいやでしょうから、試しに使うということもできないでしょう。
むしろ、スマートフォンがなければ、生活ができないような状況に追い込まれれば、使わざるを得なくなり、スマートフォンの便利さに目覚めるかもしれません。本書にも紹介されているような病院へ行く村のバスの予約をスマートフォンでしてもらうというのは、いいかもしれません。
2.ブログを書く元気を出そう
SNSで他人と関わりを持っていれば、「『助けて』、『もう駄目だ』という信号だって出せますので、誰にも知られずに死ぬということはありません」とSNSを薦めています。
実名で参加するSNSは、実際の世界をネットの力で拡張します。実名登録が要求されているFacebookだけでなく、ブログも、Twitterも実名で登録して、連携をとりながら使っていくことが効果的です。
できれば、他人の投稿にコメントするだけでなく、自ら情報を発信することが、望ましいと思います。その意味では、自らブログを書くということが、最も積極的にSNSに参加することになります。自ら情報を発信することで、人の役に立てば、感謝され、社会とのつながりも深まります。
3.脳力アップで老いていきいき
「脳の働きは生涯にわたり変えられる。脳力アップで人生も変えられる」と、脳を使い続けることを薦めています。
私の経験でも、記憶力は子供の時がピークですが、知識の量は無限大まで拡大するように感じています。無限の知識が潜在意識の中に蓄えられて、知識の相互作用により、新しいアイデアが浮かび上がる、そんな感じです。
記憶力が衰えても、記憶力の補完をするものはたくさんあります。昔は、メモをとるには紙しかありませんでしたが、最近ではスマートフォンでもさまざまなアプリがリリースされています。百科事典で調べていたことは、インターネットで検索すればわかります。
人間の脳は、膨大な過去の知識を元に、新しい発想をすることに専念できる環境になっています。そして、その能力は年齢と共に進化していきます。