苦手なことは克服しなければいけませんか?

 得意なことを伸ばすことと、苦手なことをなくすことと、どちらに注力した方が有利かという問に対しては、得意なことに注力することが有利という答えになります。苦手なことを得意なことに変えようとしても、なかなか思うようにはなりません。それよりは、得意なことをできるだけ伸ばすようにするほうが得策です。

 しかし、苦手なことは何でもそのままでいいかというと、そうとは限りません。例として、ゴルフを考えてみます。仮に、ドライバーも得意で、パットも得意だけれども、アプローチとバンカーショットが苦手だとします。その場合、ドライバーとパットだけを重点的に練習して、アプローチやバンカーショットは苦手なままにしておくことは、得策でしょうか。

 そうではありません。良いスコアを出すためには、アプローチやバンカーショットを練習して、せめて人並みにすることは極めて有効です。しかし、得意になるまで練習することはありません。同じ練習時間をかけるならば、ドライバーやパットを練習した方が、上達は早くなります。

 つまり、ゴルフで良いスコアを出すという目的を実現するためには、得意なドライバーやパットを重点的に練習して伸ばすことはもちろんですが、アプローチやバンカーショットで大たたきをしないぐらいまでは、練習をしておくことが、もっと有効になります。ゴルフをやる以上、アプローチやバンカーショットは避けられません。そこに大きな弱点をかかえたままではスコアメイクの大きな妨げになります。

 同じことを実生活について考えてみると、次のようになります。まず、自分の目指す方向を、自分の才能、世の中のニーズ、自分の好み、自分の価値観をもとに決めます。この目指す方向が、ゴルフでいえばスコアメイクになります。

 自分の目指す方向に進むために、自分の得意なことを伸ばすことは当然のことですが、苦手なことをすることがどうしても必要だとします。その時は、苦手なことも人並みにはできるように努力すべきです。

 例えば、小説家になろうとする人が、パソコンをまったく使えず、さらに、ひどい音痴だったとします。一昔前であれば、小説家がパソコンを使えなくても問題なかったでしょう。しかし、現在では、執筆以外でも、編集者との連絡、原稿のやりとり、小説を書く上で必要な調査などで、パソコンは必須ではないかと思います。

 そうであれば、ひととおりの操作ができるようになるまで、パソコンについて覚えるべきです。ただし、パソコンに詳しくなる必要はありません。逆に、歌が苦手だとしても、小説家になることに歌が下手なことは、何の妨げにもなりません。それであれば、歌が下手なことを家族に笑われようとも、歌の練習に時間を割くべきではなく、放っておくべきことになります。

 つまり、苦手なことは、自分が目指そうとしている方向に進むための障害になる場合は、人並み程度になるぐらいまでは、苦手の克服に時間をかけ、努力をするべきですが、そうでなければ、放っておくべきものです。

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