ITの進歩は、情報をさまざまな形態で扱えるようにしました。
文字情報のほかに、画像、音声、動画も容易に扱えるようになっています。
しかし、これらの不適切な使い方も見受けられるようになってきました。
文字で十分に伝えられる情報をわざわざ音声や動画にする例です。
文字であれば、1分で読める内容を数分間の音声や動画にしている場合があります。
ここで、それぞれの情報形態の特徴を整理してみます。
文字
最も基本となる情報です。
データ量が少なくてすみます。
必要に応じて、とばし読みができます。
ざっと目を通しただけでも、要旨がわかります。
画像
一目で全体を把握できます。
細かい部分は記憶に残らない場合もあります。
上手に作られた図では、
概念などを文字で説明されるよりも把握しやすくなります。
逆に、ごちゃごちゃと詰め込みすぎた図では、
目を通すのに時間がかかるだけでなく、
何を描きたいのかわからない場合も珍しくありません。
音声
オーディオブックとなっていると車を運転しながら聞けるというメリットがあります。
声の抑揚や効果音で、文字だけでは表せない情報を付加することができます。
外国語ですと、リスニングの訓練にもなります。
早送りして聞くことはできますが、文字を読むほど早くは聞けません。
全体を把握するまでに時間がかかることと、
データ量が大きくなることがデメリットです。
動画
講演や演説などでは、
表情や声の抑揚などにより、
文字で表現できない情報を付加できます。
動きのある絵は、
動画でしか表現できないものです。
音声と同じように早送りして視聴することはできますが、
全体を把握するにはそれなりの時間がかかります。
データ量は最も大きくなります。
まとめ
動画や音声が文字以上の情報をほとんど含んでいない時は、
がっかりします。
全体の概要を最初に説明してくれれば、
そこで止めることもできますが、
それは文字情報でも同じです。
書籍に音声や動画が添付されている場合など、
視聴する価値があるかどうか判断に迷います。
一部分だけ視聴する価値がある場合でも、
その部分の頭出しが困難です。
自分が情報を提供する際の他山の石としたいと思います。