kindle出版の長所と短所から、kindle出版の位置づけを考えました。
kindle出版の長所です。
1.出版までのハードルが低い
商業出版は、出版社の企画会議を通らなければなりませんが、kindle出版は自分で登録すれば出版できます。
2.費用が安い
自費出版は数百万円かかりますが、kindle出版の登録料はかかりません。
短所です。
1.kindleを持っている人しか読めない
kindle Paperwhite、Kindle Fire、Kindle Fire HDの他に、iPad、iPad mini、iPhone、Androidのkindleアプリで読めますが、これらがないと読めません。
2.登録が必ずしもうまくいかない
登録するファイル形式としては、Word、HTML、ePub、XMDFがありますが、エラーが発生したり、読めなかったり、ダウンロードできなかったりしているようです。また、作成するツールもこれといったものがありません。
以上のことを考えると、当面、kindle出版の位置づけは、次のようになります。
1.すでに、商業出版している人がkindle出版する意味はあまりない
まだまだ、kindleの普及率は低いため、すでに商業出版している人がKindle ダイレクト・パブリッシングを使う意味はありません。
2.自費出版はなくなる
自費出版は、かかる費用と本の配布の容易さで、kindle出版にかないません。近いうちになくなります。
3.kindle出版をサポートする業者が現れる
kindle出版を一人ではできない人のために、kindle出版をサポートする業者が現れます。kindle出版に必要なツール類が整備されてくれば、Wordで文章を作れる人であれば、kindle出版できるようになります。
4.kindle出版は、ブログと商業出版の間の位置づけになる
ブログは、自由に書いて投稿できます。ブログをまとめたようなものでも、kindle出版できます。ただ書いただけでは、読んでくれる人がいないのも、よく似ています。読んでもらうためには、工夫が必要です。商業出版のハードルの高さは変わりません。そのため、kindle出版は、ブログと商業出版の間の位置づけになります。