新しい生き方の提案です。『未来の働き方を考えよう』

未来の働き方を考えよう

 つぶれるはずのないと思われていた会社がなくなり、大企業ではリストラが行われ、定年は延長されますが、給与は大幅に下がるなど、雇用環境は大きく変わっています。私が大学を卒業し、会社に入って働きはじめた30年以上前とは、まったく違う世の中になりました。

 そんな社会での働き方に対するちきりんさんの提言です。私にとって印象的であった3点を紹介します。

1.「人生はあと10年」という前提でキャリア設計

 明日死ぬとわかったら何をする、3週間後であったなら、10ヶ月後ならと考えることを勧める本、セミナーなどがあります。いずれも、現在の生き方の見直しを迫るためです。

 人は1年でできることは過大に考え、5年でできることは過小に考えがちです。年始に立てた今年の目標を年末に振り返ってみて、全部達成していることはまずありません。逆に、成功した人の5年前を振り返ると、現在の成功を想像することさえ困難なことも珍しくありません。

 1年でできることでは小さすぎますが、5年あれば大きく変われる可能性があります。5年で変わって、その後の5年でその果実を得ると考えると、キャリア設計を10年単位で考えることは妥当なスパンです。

 その上で、「人生はあと10年」と考えるということです。人生設計で、自分が死ぬまでにかかる費用を計算することがあります。現在の金融資産とこれからの収入と合わせて、その費用と比較するためです。

 しかし、これには落とし穴があります。自分がいつ死ぬかは誰にも分かりません。そのため、平均余命で計算したりしますが、早く死ねば金はあまり、長生きすれば足りなくなります。

 これから新しい仕事をはじめようという人にとっては、収入の見込みも大きく変わる可能性があります。そのために「人生はあと10年」と考えます。10年後に自分が死ぬとして、それまでにどのようにキャリア開発するかを考えるということは、非常に理にかなった方法になります。10年以上先のことなど、誰も正確に予想できません。

2.手に入れたい生活イメージを具体的に想像

 やりたいことを見つけることは、多くの人にとって難しいことです。人によっては、親や教師から勧められた進路を選択し、それが自分の進むべき道だと思い込まされている場合もあります。

 子供の時に好きだったことを思い出すことが、その人のやりたいことを見つけるひとつの方法です。しかし、私は学生時代にはそれがどのように仕事に結びつけられるのか見当もつけられませんでした。

 実際に働き、経験を積んでから、職業人生を再設計し、どんなことをして毎日を過ごしたいのかを具体的に考えることにより、自分のやりたいことと仕事を結びつけられます。

 たいしてお金が儲からなくても、世間から認めてもらえなくても、自分が楽しく幸せだと思える生活イメージを具体的に想像し、その実現をめざして計画をたてるという方法は、非常にいいと思います。

3.複数の将来シナリオ

 学生に対し、就職前にどのようなキャリアのシナリオがあるかを教えておき、働きはじめた後に、自分で選べるように意識させることを提案しています。

 自分自身のことを考えても、小学校から大学まで具体的な職業イメージを持っていませんでした。物理や化学が圧倒的に得意であったことから、大学は工学部に進み、大学時代にアポロ計画に関する本を読んで、システム工学に興味を持ち、卒業後システムエンジニアになりました。

 学生時代には、エンジニアのキャリアのシナリオなどまったく分かりませんでした。大学卒業後は、大学に残り教授をめざすか、企業に勤めるかしか考えられず、断片的な情報から就職する企業を選びました。今から考えれば、両親や学校の先生や友人から入手した情報は、それぞれの人の持っている非常に偏った情報でした。

 キャリアのシナリオは、会社が用意する場合もありますが、必ずしもタテマエ通りのキャリアパスがあるとは限りません。人事制度が形骸化している可能性もあります。これからは特に一つの会社にとらわれることなく、どのようなキャリアのシナリオがあるかを意識しながら働く必要があります。

まとめ

 食べていけるかどうかはひとまず置いておき、自分が楽しいと思える生活をイメージし、市場で稼ぐ力を身につけ、複数のキャリアのシナリオを考えながら、自分のキャリアを再設計しましょう。

 ちきりんさんの「ふたつの人生を生きる」という考えは、私が先日書いた『人生二毛作を考えよう』と共通のものです。

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