AIが人間の仕事を奪い、失業が増えると考えられています。
しかし、数十年後も人間の手に残る仕事はあります。
1.AIによる代替が難しい仕事
AIによる代替が難しい仕事は、人間がやることになります。
しかし、AIにとって難しいかどうかは技術の進歩に依存します。
ディープラーニングは経験に裏打ちされた勘をAIに持たせました。
気温や湿度の変化に合わせ調理や加工時間を調整することも苦手とされていますが、センサーの進歩は、それを可能とします。
規格が非統一の素材やパーツは、機械で扱いにくいものですが、センサーとマニピュレータの進歩により解決可能です。
微妙な力加減も同様です。
人間の感情を読むことも可能です。
表情や仕草を認識し、心理学的に読み取ることができます。
AIによる代替が行われるかは、その時点の技術で、妥当な費用の範囲内で実現可能かどうかで決まり、固定的なものではありません。
徐々に機械化が進んでいく分野と考えるべきです。
2.自動化のニーズがない仕事
プロスポーツのような人間同士のぶつかり合いは自動化のニーズはありません。
冒険家やグラビアアイドルも同様です。
人間でなくては意味がありません。
一方、AI同士の競争や人間とAIの競争にもエンターテインメントとしての需要はあります。
ロボットが競技を行うロボコンのような大会も増えていきます。
ロボットの美人コンテストなどにも興味を示す人はいます。
3.AIの維持に必要な仕事
AIの維持に必要な仕事は人間に残るという考えもあります。
しかし、AIの維持に必要な仕事がAIにできないかというと、そのようなことはありません。
かなりの部分は機械化されます。
自動修復ロボットも夢ではありません。
4.AIにはやってほしくない仕事
人間がAIにやってほしくないことは、人間を支配することです。
企業の経営判断に必要な情報を、AIは提示することができます。
それでも、最終判断は人間が下すことになります。
それでなければ、部下の人間はついて行きません。
人間を直接扱う医師や看護士についても同様です。
AIの支援は受けますが、最終的な判断を下す人間が必要とされます。
おわりに
AIによる代替が難しい仕事は、技術の進歩により減っていきます。
どんなに技術が進歩しても人間に残る仕事は、「自動化のニーズがない仕事」と「AIにやってほしくない仕事」です。