自分の考えの決め方 | 定年起業のためのウェブコンサルティング

自分の頭で考えるということ

考える

健康法にはさまざまな説があり、何が正しいのか簡単にはわかりません。
自分で試してみようとしても、すべての方法を厳密に比較することはできません。
すると自分で考えて理論的にも納得がいき、妥当に思える方法から試してみることになります。

食事について言えば、〇〇を断つという方法は妥当性を欠きます。
例えば糖質制限ダイエットというものがあります。

糖質を取りすぎれば太ることは容易に理解できます。
しかし、糖質をゼロにすることは実質的に不可能です。
食べられるものがなくなってしまいます。

中にはタンパク質や脂肪はいくらとってもいいという人もいます。
そういうことを言う人の説は信用できません。
どんなものでも取りすぎれば害になります。
ビタミンCでさえ取りすぎれば腎臓の負担になるという説があり、こちらのほうが納得できます。

食事については、食べ過ぎることなく、特定の栄養素を取り過ぎたり、不足したりすることのないように、たくさんの種類を少しずつ食べるという方法が妥当なところです。

運動も同様です。
運動にはルーの法則というものがあります。
簡単に言えば、運動をしないと体がなまる、運動をやり過ぎると体を壊す、適度な運動は体にいいという、至極もっともな法則です。

各地でマラソン大会が盛んですが、42.195kmを走るマラソンは明らかに負荷の高すぎる運動です。
体に障害を起こすことは珍しくありません。
場合によっては命に関わることもあります。

特定のスポーツだけをやることもおすすめではありません。
そのスポーツで使う筋肉や運動能力は発達しますが、使わない部分は衰えます。
運動もいろいろな種類の運動を適度に行うことが、最も健康にいいやり方です。

読書についても同じことが言えます。特定の思想に関する本ばかりを読んでいては、他の思想に考えが及びません。

私が小学生だった1960年代は学生運動が盛んでした。
マルキシズムに触れた学生は、はじめて体験する一見体系立てられた理論に魅せられました。
自らの良心と世の中を良くするという使命感に駆られ、学生運動に身を投じたといわれています。

エンゲルスの『共産党宣言』に書かれている政策は、土地の共有を除くと自民党政権で実施されています。
マルクスの剰余価値論は、労働がすべての価値の源だというところが妥当性を欠きます。
労働は効率的、効果的に行い、どれだけ多くの人に喜んでもらえるかでその価値が決まると考えるほうが実態に即しています。

歴史認識についても同様です。
従軍慰安婦問題も南京大虐殺も一方の言い分を聞いただけで信じてはいけません。
両方の言い分を聞き、客観的に示されている事実と照らし合わせ、自分の頭で判断することが大切です。

最近は、ニュースをネットだけで見ている人が増えています。
ところが、ネットでは、自動的に自分の興味のあるニュースだけを選択して見がちです。
自分の興味のないこと、自分とは異なる意見などは目に触れにくくなります。

同じ意見の人だけがネット上で集まると極端な意見に走りがちです。
ネット時代であるからこそ、自分とは異なる意見も聞き、事実をきちんと確認してから判断することが求められます。

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