Kindleは、日本では米国ほどは売れていないようです。その理由を先日の記事で分析しました。
Kindle出版について、今後どのようにしたらよいか考えてみます。まず、出版者側から見てKindle出版のメリットを再確認します。
Kindle出版のメリット
1.自分で登録できる
商業出版であれば出版社の企画会議を通らなければなりませんが、Kindleでは自分の判断で登録できます。
2.無料
自分でやれば自分の労力だけで出版でき、特別に費用はかかりません。
3.Amazonで売れる
Amazonのプラットフォームをそのまま利用できます。Amazon内で検索すると他の著名な著者の本と一緒に表示されます。
4.絶版、品切れがない
紙の本は売れなくなると書店に並ばなくなりますが、KindleはAmazonがある限り売り続けられます。
5.価格は自分で決められる
自分の戦略で価格を設定できます。変更も自由です。
以上が、出版者側から見たKindle出版のメリットです。そこで、次の戦略を考えました。
Kindle出版の戦略
1.ニッチねらい
出版社の企画会議を通らないニッチな分野がねらい目です。絶版、品切れがありません。少しずつでも長い期間売れ続けるものが有利です。
私がKindle出版した『アメブロからWordPressへの移行方法』は、発売後4ヶ月を過ぎても、わずかではありますが、毎週コンスタントに売れ続けています。宣伝は特にしていません。このブログのサイドバーにリンクを張っているぐらいです。このブログのリンクから買っていただいた方は、10%ぐらいです。残りは検索で見つけていただいた方だと思います。
2.コンテンツの2次利用
『アメブロからWordPressへの移行方法』は、このブログの記事をまとめたものです。そのため原稿の作成にはそれほど時間がかかっていません。
Kindl本の価格を100円とすると、著者の収入は1冊あたり35円です。大きな収入にはなりません。
ブログやメルマガの記事を利用してKindle本とするのが、かける手間と見込める収入から妥当な方法です。
3.自分で作成
Kindle本では、なかなか大きな収入を見込めません。Kindle本の作成を業者に頼んでいては、赤字になりかねません。自分で作成すれば無料です。作成のためのツールも無料で手に入ります。
まとめ
Kindle出版は、ブログの延長のようなものです。無料で自分の好きなものを世の中に発表できます。ソーシャルメディアで宣伝すれば売上も伸びます。絶版や品切れがありませんから、長く売れます。まだ市場は小さいですが、拡大していくことだけは間違いありません。
しかし、Kindle出版と商業出版の間には大きな溝があります。商業出版は出版社が売れると判断した本です。それがブランディングになります。Kindle出版は自分で作って売れるものですから、たいしたブランディングになりません。そこのところは、きちんと認識しておく必要があります。