コミュニケーションは誰にとっても大切なことです。人は一人では生きていけません。コミュニケーションのトラブルは、そのまま人間関係のトラブルにつながります。
『結局、好かれた者勝ち! 困ったビジネスシーン別 会話術 (アスカビジネス)』は、ビジネスシーン別にうまいコミュニケーションの取り方を説明しています。
ここでは、そこから5つを紹介します。
何て言えば自分もお気に入りになれる?
リーダーのお気に入りは、自分ではなく、同僚。やりづらい。
リーダーのお気に入りになれるかどうかで、仕事の成果も違ってきます。
そんな時に、一発で自分もお気に入りになれる言葉があります。
「私って、やきもち焼きなんです~」
リーダーとふたりきりの時にいきなり言うのがコツです。続ける言葉を知りたい方は、本書を買ってください。
自分もリーダーも女性のときにだけ使える方法です。自分が女性でリーダーが男性の場合は、誤解を与える可能性があります。
うるさい上司にガミガミ怒られた
粘着気質の上司が、ガミガミ、ネチネチと怒っている。過去のことを掘り返すばかりで、何も前向きのところがない。
時間ばかりが過ぎていき、組織のムードも悪くなり、何も意味がない。
解決策を練る時間もなくなり、状況はさらに悪くなりそう。
そんなときに早く切り上げさせる方法です。
5分間は、メモを取りながら上司の話に耳を傾けます。まずは、上司の話をきちんと聞くことです。
上司の話を切り上げさせるときは、こう言います。
「あ~、私も、ものすごく腹が立ちます!自分で自分を許せません!」
できるだけ大きな声で言います。続きの言葉は本書を見てください。
パニックをよそおい、自分で自分を怒るのがポイントです。上司も驚き、あなたを落ち着かせようとするでしょう。
営業なのにしゃべりベタ
何を言おうとしているのか、さっぱりわからない人がいます。それ原因が、ほんのちょっとしたことである可能性があります。
あなたは、次のような言葉遣いをしていませんか?
「~~って感じなんですよねぇ~」
「~~だったりして……」
「~~みたいなぁ~」
「~~なんですけれどもねぇ~、うふふっ……」
照れ笑いがつくような、はっきりしない、あいまいな言葉です。
仕事で何かを伝えるときは、語尾をはっきり言い切らないと伝わりません。
一押し足りなくて売りを逃す
売れない人は、押しやクロージングができなから売れないと言うことがあります。
しかし、押しクロージング以前の問題である場合も珍しくありません。
お客様の購買意欲を高めるためには、ビジョンを示すことです。将来の見通しや未来のイメージを見せることです。
たとえば、こんなふうに地獄から天国に昇るような経験をした人の例をあげます。
「先日こんな方がいらっしゃいました。元々は、~~でとてもつらい思いをされてました。思い切って、○○を購入されました。購入後は、~~~ができるようになってとてもうれしかった、と喜んでいらっしゃいました」
延々としゃべり続ける人は、何て言えば黙る?
自分の話ばかりをしゃべり続け、止まらなくなる人がいます。
本題に戻したいけれども、話を遮ることができない。時間がどんどん過ぎていく。
そんな時の言葉です。
「○○さん、その話、すごく大事なことだと思います。せっかくなので、もっと時間のある時に、ゆっくり聞かせていただけませんか?」
続きの言葉は、本書でどうぞ。
相手に十分な敬意を示し、あらためてその話を聞きたいと約束したうえで、話題を変えます。
まとめ
どれも人間心理を的確に把握した見事な方法です。
女性にしか使えない方法もありますが、コミュニケーションに悩んでいる人に、参考となる例がたくさんあります。