あなたには部下がいますか?ひとりでもいれば、部下の問題はあなたの責任です。
そんなことを言われてもという方に、『部下には「あいさつ」だけ教えなさい』は役に立ちます。
「デキが悪い人材」を「デキが良い人材」に変える方法が、本書の「大人のしつけ」です。ここではそのエッセンスを紹介します。
「時」を守る
約束の時間や期日を守ることです。
遅刻をすると、次はその人の集合時間だけ早くします。
9時集合で遅刻すると、次はその人だけ8時45分の集合になります。そこで遅刻すると、今度はその人だけ8時半集合になります。
そうして、9時には全員がそろうようにします。電車の事故があっても例外はありません。
それでも遅刻がなくならない人には、「遅刻は良いことか、悪いことか」とだけ聞きます。遅刻は悪いことだと気づかせるためです。
「場」を清める
仕事の環境をきれいに掃除し、整えることです。
仕事を始める前に15分間自分の担当場所を掃除させます。掃除が終われば点検表に日付と名前を書き込みます。
決められたことをきちんと行うための訓練です。
「礼」を正す
返事、あいさつ、笑顔を徹底します。
声が小さい社員には、あいさつのやり直しをさせます。
徹底したあいさつは、店の印象を良くし、クレームも減ります。
「言葉」を整える
丁寧な言葉づかいを教えます。
丁寧な言葉をつかう人のまわりには、美しい言葉づかいをする人が集まります。
「数字」をあわせる
あいまいな表現ではなく、数字で示すクセをつけさせます。
部下の報告は、必ず数字で示させます。「おおぜいいました」ではなく、「約50席のうち、40席ぐらい埋まっていました」と報告させます。
数字で示させることにより、お互いのイメージの食い違いを避けることができます。
まとめ
どんなにできない社員でも、この5つの「大人のしつけ」を行えば、できる社員に変わります。
『部下には「あいさつ」だけ教えなさい』には、そのほかにもできない社員をできる社員に変える秘訣が書かれています。
できない社員にお悩みの方には、おすすめの一冊です。