「渡した名刺をすぐしまう」が管理職の最も嫌うマナー違反? | 定年起業のためのウェブコンサルティング

「渡した名刺をすぐしまう」が管理職の最も嫌うマナー違反?

グラフ

不思議な調査結果をネットで見つけました。

管理職が気にするマナー違反、「渡した名刺をすぐしまう」が最多に | マイナビニュース

サーブコープジャパンというところが、「10月31日~11月3日の期間、従業員10人以上の企業で働く40歳~59歳の管理職者400人を対象に実施したもの」だそうです。サーブコープジャパンとは、ネットで調べるとレンタルオフィスの会社です。

どのような形で発表されたものなのかは、わかりません。元の調査結果は、インターネットで検索しても見つかりません。

内容は、オフィスや宴会での行動と勤務態度について、「気にする」「どちらかといえば気にする」「どちらかといえば気にしない」「気にしない」の4択から、選んだ人の割合を発表したものです。

問題は、マナー違反とされている行動です。「これがマナー違反?」と思うものがいくつもあります。

「部下が2次会の誘いを断った」
「部下が営業・外回りから戻ってくるのが遅い」
「部下がいつも定時に帰宅する」
「部下が営業・外回りから帰ってくるのが早い」
「部下がいつも自分より先に帰宅する、でも仕事はちゃんと出来ている」

「部下が営業・外回りから戻ってくるのが遅い」は、予定時刻を過ぎても連絡がないということであれば、分からないでもありません。調査結果の表現方法の問題かもしれません。

マナーというよりも、「先方との人間関係を築くためには、より良い行動がある」というレベルのものもあります。

「渡した名刺をすぐにしまわれた」
「名刺を渡したら、見ずにそのまましまった」

どの「マナー」も「気にする」と「どちらかといえば気にする」を合わせても半分にもなりませんが、ずいぶん古臭い考え方をする人を調査の対象に選んだという気がします。

調査の対象の人となった400人は、どのような人だろうと思います。サーブコープジャパンの管理職400人かもしれません。何らかの意図を持って発表されたものかもしれません。

統計に関するリテラシーの低い人は、このような調査を見ても、これが日本の平均的な考えだと判断すると思います。

大切なことは、このような調査結果を見て、日本人の平均的な考え方を調べたことにはならないと、すぐに見抜く力を持つことです。

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