無線LANを使っていて遅いと感じることはありませんか?ちょっとした工夫で早くなることもあります。無線LANを高速化するコツを紹介します。
無線LANの特徴
最初に、無線LANの特徴を説明します。
電波が弱くなれば遅くなる
無線LANの電波が届いたとしても、常に最大の速度で通信できるわけではありません。親機と端末の距離が離れていたり、間に障害物があったりして、電波が弱くなると遅くなります。
また、親機の発する電波が強くても、端末が発する電波が親機に届かないと、適切な通信はできません。
干渉すると遅くなる
同じ周波数の電波がぶつかるとお互いに干渉します。干渉が発生すると遅くなります。
遅い端末があると遅くなる
無線LANの通信の仕組みは、近くで同じチャネルを使っている他の通信があると、電波の衝突を避けるため、データを送信する順番を待ちます。遅い端末があると、通信する時間が長くなり、順番待ちの時間が増えます。
端末が多いと遅くなる
同時に使う端末が多い場合も、順番待ちの時間が増えるため、遅くなります。
無線LANを高速化する方法
無線LANの特徴から高速化する方法もわかります。
障害物を取り除く
電波には直進性がありますから、間に障害物があると電波が弱くなり遅くなります。親機は、机の下や本棚の奥に置くのではなく、見通しの良いところに置くと速度が改善されます。
特に、間に金属製の扉や本棚があると電波は届きにくくなります。2階の床暖房は、1階と2階の通信に影響を及ぼすことがあります。
アンテナの向きを変える
電波はアンテナに対して、垂直方向に発信されます。2本以上のアンテナがある場合は、それぞれ方向を変えると、より広範囲に電波が届きます。
5GHz帯を利用する
無線LANの初期の製品では、周波数が2.4GHzの電波が使われていました。無線LANのユーザーが増え、近所の無線LANの電波も拾うようになり、2.4GHz帯は非常に混んでいます。また、2.4GHz帯は家庭用電話の親機と子機の通信でも使われています。
無線LANが使うもうひとつの周波数である5GHz帯がすいている場合があります。5GHz帯を使う無線LANである11aや11nを使うと早くなる場合があります。
以前、iPhoneをiOS8にアップデートしたときに、無線LANがつながりにくくなりました。無線LANルータをAirMac Expressに交換して解決しました。
iPhone 6 PlusのWi-Fi問題をAirMacで解決したときに新たに遭遇した問題
あくまでも推測ですが、iOS8は混雑した2.4GHz帯ではつながりにくいのかもしれません。AirMac Expressに交換したことにより、5GHz帯を使うことになり、解決したと考えられます。
使わない端末の無線LANを止める
無線LANは、遅い端末があったり、接続している端末が多かったりすると遅くなります。使っていない端末の無線LANを止めることにより、他の端末が早くなります。
iPhoneやiPadでは、Wi-Fiをオフにするか、機内モードにすることにより、無線LANを止めることができます。