ガラホを開発したねらいをシャープが発表していました。
シャープの発表内容
スマホ時代に誕生した“新世代ケータイ”――シャープが「AQUOS K」を投入する狙い – ITmedia Mobile
簡単に要約すると次のようになります。
ターゲットは、ガラケーユーザーで30~50代の層です。この人たちが不便な思いをするのは、インターネットの検索が不便、周りがLINEを使っている、送られてきたURLが開けないといったところです。
そこで「最新のネットワークとデバイス」として、下り最大150MbpsのLTE、スマホと同等のカメラ、キー面の静電式センサーなどの技術を採用しました。バッテリーもガラケー以上のスタミナを実現しました。「オープンなインターネット環境」として、PCサイト用のブラウザを搭載しました。LINEの専用アプリも用意します。「共通化された統合したプラットフォーム」としてAndroidを採用しました。
シャープの本心
ガラケーユーザーが、なぜガラケーを使い続けるのか、分析が発表されていないところが気になるところです。ガラケーユーザーの不便な点は、スマホを使えば容易に解消できます。それにもかかわらず、なぜガラケーを使い続けるのでしょうか?
スマホを使いこなせないという人もいるでしょうが、通話とメールができれば十分な人にとっては、ガラケーの通信料の安さ、電池の持ち、キーを見ずに入力できることなどに魅力を感じるためです。
ガラケーのユーザーは、Webサイトを見たり、LINEを使ったりすることよりも、通信料や電池の持ちを重視する人たちです。
そういう人たちにスマホよりも月額1,000円安いだけの通信料でガラホを発売しても、買ってくれるはずがありまぜん。
通信料はKDDIが決めているのでしょうから、シャープとしてはどうにもならないのかもしれません。キャリアとの力関係から、発売しないという選択肢もなかったのかもしれません。
シャープとしては、せっかくガラケー並みの電池の持ちを実現したのですから、通信料もガラケー並みにして欲しかったはずです。そうすれば、ガラケーユーザーはガラホに移行していきます。
なんとも残念な通信料の設定です。