日本の携帯端末メーカーが、ガラケーの生産を2017年以降に終了するとニュースになっています。
これからは、ガラホとスマホの時代となります。ガラホとは、スマホのOSを使いながらガラケーと同じ形をした端末です。
現在のガラホの料金体系は、ガラケーよりも割高になっています。これでガラケーの生産を中止しては、通話しかしない人にとっては不満です。
通話だけできればいい、あるいは通話とメールだけできればいいという人がガラケーを使っています。あとは、スマホは難しそうで使いこなせそうにないというITリテラシーの低い人たちです。
現在のガラホは中途半端です。形だけガラケーで通話料がガラケーよりも高くなっています。そのかわり余計な機能がついています
今後どこからか通話専用あるいは通話とメールだけできる安い端末を出して欲しいものです。そうすれば、ガラケーを使っているユーザーが移行できます。
5月からは、SIMロック解除が義務化されます。MVNOから音声通話だけを安く提供するサービスが現れれば、現在のガラケーよりも安く使えるかもしれません。
iモードのサービスは当面維持するということですが、キャリアが一番やめたいのが、iモードとその類似サービスだと思います。利用者がどんどん減り、収入が激減しながら、維持費は以前と同じぐらいかかっているはずです。
もともとiモードは、機能・性能が貧弱な端末でインターネットを使うための暫定的な技術です。余っている設備を有効活用し、土管化を避けたいドコモの事業方針から出てきたものです。
暫定的な技術であることが明らかですから、そのための大規模投資など海外ではどこもやりません。それが、iモードが海外では普及せず、日本の携帯電話がガラパゴス化し、ガラケーとなった理由です。
日本の携帯電話メーカーはドコモに追従するだけですから、海外戦略でも同じように失敗しました。
iPhoneがガラケーを滅ぼしたように言われることもありますが、iPhoneでなくても高機能・高性能の端末が出てくれば、iモードはいずれにせよ使われなくなりました。
端末が高性能になれば、パソコンで使っているインターネットをそのまま使うようになることは、火を見るよりも明らかでした。
iPhoneに遅れて発売されたAndroidのスマホは過当競争となり、日本の端末メーカーはほとんど撤退しました。ドコモに従いガラケーの製品開発に注力した結果です。
日本の端末メーカーには、キャリアの顔色をうかがうだけでなく、独自のマーケティングで新製品を開発してほしいものです。そうすれば、Appleよりも早くスマホを発売できた可能性があります。