Quiz by kev_hickey_uk
水平思考(ラテラルシンキング)とは、既成の概念にとらわれずにアイデアを生み出す思考方法です。水平思考にはコツがあります。
水平思考を使って解く水平思考クイズを使って、水平思考のコツを考えてみます。
前提を疑う
前提を疑うことは、水平思考の基本です。次の問題を考えてください。
大学教授が女子学生と結婚しました。結婚式の当日、中年の男が現れました。花嫁は、その中年の男は花嫁の息子だと言います。どういうことでしょうか?
女子学生と聞くと若いと思い込んでしまいます。このような思い込みを意識的に疑うことで、この種の問題は簡単に解けます。
社会的な規範やルールにとらわれていると、それを否定する考え方はなかなかできません。非常識ともいえる発想をすることも大切です。
解答はわかりましたか。女子学生は65歳、女子学生の息子は40歳であれば、ありうる話になります。
見方を変える
ものの見方を変えることも大切です。違う方向から見れば、今まで見えなかったものも見えてきます。
マンションの9階に住む男は、降りるときはいつもエレベータを使う。ところが、上るときは8階までエレベータで上がり、そこからは階段で上る。男は階段が嫌いなのになぜそのようなことをするのか?
健康のために歩いて階段を上るのでは、と考え始めると解答が見つかりません。
エレベータのボタンがどのように並んでいるかを考えてみます。上方階が上で、下層階が下です。建物のイメージとボタンのイメージを合わせてあります。
そこで、下の階のボタンは押せるが、上の階のボタンが押せない状況を考えると、ひらめきます。
解答は、男は背が小さくて、9階のボタンにはどうやっても手が届かないからです。
対象を変更する
変えられるところは、変えてしまうこともよく行われます。このときも変えられないという思い込みを取り払うことが大切です。
朝早く、山に写生に出かけた。山のバックに広がる雲一つない青空が美しかった。そこで、この空を描きたいと思った。ところが青色の絵の具がないことに気づいた。周りには誰もおらず、絵の具を買ったり、もらったり、取りに帰ったりすることはできない。それでも手持ちの絵の具だけで、空の絵を完成させることができた。どのようにしたのか?
青色の絵の具がないという状況で、何を変更できるかという問題です。空の絵を完成させたという条件がなければ、ほかのものを描いたという解答も成り立ちます。
空の絵ではありますが、青空の絵ではありません。時間を変更し、夕方まで待って、夕焼けの空の絵を描いたのでした。
まとめ
水平思考クイズを解くための代表的な例について説明しました。前提を疑う。見方を変える。対象を変更する。この3つを思い出しあてはめて考えてみるだけでも、水平思考クイズの大半が解けるようになります。
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