自分に都合の良い情報だけを拾い出すことの問題点

蜂とコスモス

 大量の情報を処理する手法として、自分が必要とする情報だけを見つけ出して利用する手法があります。非常に便利な手法ですが、落とし穴があります。

インターネット

 インターネットが普及し、新聞を読まずにネットだけからニュースを知る人が増えています。ネットでは、利用者の興味に合ったニュースを抽出して届ける機能も充実してきました。

 仲間内のFacebookやTwitter、RSSに登録してあるサイトやブログだけを読んでいると、非常に狭い範囲の情報だけにしか触れられなくなります。そして、自分の触れている情報が正しいものだと思いがちになります。

 例えばMacを使っている人が、コンピュータと言えばMacのことであり、WindowsなどはMacより劣ったものと考えているようなことがありました。MacがWindowsよりも優れている点として、軽い、早い、丈夫などをあげた人が何人もいました。(この点については、別の記事『初心者のためのMacとWindowsの比較』を参照してください)

 Twitterに悪ふざけを投稿する人も同様です。これだけ大騒ぎになっているにもかかわらず、繰り返されています。彼らが日常的に触れる情報の中には、悪ふざけをTwitterに投稿して、解雇されたり、損害賠償を請求されたり、退学になったり、さらには逮捕者まで出たことは入ってこないのです。

 ヘイトスピーチを叫ぶ人も、一方的な情報にしか触れていません。歴史の中の自分に都合の良い情報しか知りません。

フォトリーディング

 本の中から自分の必要とする情報をすばやく見つけ出すフォトリーディングという手法があります。世の中には速読といわれる手法がいくつかありますが、フォトリーディングと同じように、自分が必要なところだけを読むことを主なテクニックとする手法も多いようです。

 フォトリーディングは、自分の解決したい課題に対して、膨大な参考文献があるような場合に、参考文献から必要な情報を抽出するときなどに役に立ちます。

 しかし、それだけで本を読んだ気になるのは危険です。新聞や雑誌の書評の中にも、対象の本をきちんと読んでいないのではと思わせるものが存在します。本の書き方が悪い面もあるかもしれませんが、先入観を持って読んだため、著者の意図を誤解したのだと思います。

まとめ

 大量の情報の中から自分の都合の良い情報だけを抽出していたのでは、正確な判断は下せません。特に、立場の異なる人の論理は、ていねいに読み解き、どこが間違っているのか、あるいは正しいのかをきちんと考えなければなりません。