間違いは学びの源 | 定年起業のためのウェブコンサルティング

間違いは学びの源

間違い

誰もが間違いを犯します。重要なことは間違いからいかに学ぶかです。

間違いに対する最もまずい対応は、プライドを守るために間違いを無視し、なかったことにすることです。

この状況におちいると、間違いを繰り返すことになるだけでなく、間違いを起こす恐れのあることを避けるようになります。そのため、新しいことにチャレンジすることなく、実績のあることを繰り返すだけになります。結果として、進歩がなくなります。

なぜ、間違いをなかったことにしようとするのでしょうか。

間違えたときの罰や不利益を恐れるからです。それならば、間違えたときに罰を受けたり、不利益を被る状況を作らないことです。

少なくとも教育の場においては、間違いに対して、罰を与えたり不利益を与えたりしてはなりません。そうすれば、子供たちは同じ間違いを繰り返さないために、なぜ間違えたのかを分析します。

自分の子供のときを考えてもそうでした。

小学校時代のテストでは、間違いの原因はほとんどがケアレスミスでした。ケアレスミスを防ぐためには問題をゆっくりきちんと読むこと。そんなことを考えていたことを思い出します。

中学校時代のテストで、次の間違いを今でも覚えています。

技術のテストでした。何かの部品となる金属の円柱の直径を求めさせ、それを旋盤で加工する際に、旋盤の刃を何mm動かさなければいけないかという問題でした。

問題を解いた結果、金属の円柱の直径を2mm小さくすればよいと考え、旋盤の刃を2mm動かせばよいと答えました。

正解は1mmです。旋盤は円柱を回転させて加工するため、刃を1mm内側に移動させると円柱の直径は2mm小さくなります。

私はこの問題を間違えた原因は二つあると考えました。

一つは、円柱の直径を求めた後、円柱を2mm小さくすればよいのだから旋盤の刃も2mm動かせばよいと、あまり深く考えずに答えたことです。

最後まで注意深く考えなければいけないと思うと同時に、出題者に円柱の直径を求めるところに注意を向けさせられ、旋盤の刃を動かすところから注意をそらさせられたと感じました。

二つ目は、知識としてだけ知っていてもそれを実際に使うときのことで気づきにくいことがあり、そこに引っかかったと考えました。

中学生の私は、旋盤を使うどころか見たこともありませんでした。ただ、旋盤という回転させた金属に刃を当てて削る工作機械があることを教科書で知っていただけでした。

加工対象の大きさと刃を動かす量との関係についても、聞いたことも考えたこともありませんでした。頭の中で考えただけで、はじめてこの種の問題を考えるのは間違えやすいと認識しました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローはこちらからお願いします。