記憶術のパラドックス?『覚えない記憶術』 by 樺沢紫苑

覚えない記憶術

あなたは記憶力に自信がありますか?

自信があるという人は少ないと思います。誰もが、もっと記憶力があれば、簡単に試験をパスすることができるのにと考えた経験があると思います。

私は、丸暗記が大嫌いで苦手です。小学生の時は漢字の書き取りが嫌いでした。中学に入ってからは英単語を覚えることが嫌いでした。嫌いだからやらずに苦手になりました。大学入試の時は、もっと英単語を覚えられれば楽なのにと思っていました。

覚えない記憶術』には、記憶力を高める方法が網羅されています。その中から、私も経験があり、効果的だったものを紹介します。

記憶は理解から

一部を引用します。

人間の脳というのは、「理解」することによって、物事が忘れづらくなります。他の人に説明できる程度に理解しておけば、長く記憶にとどめておくことができるでしょう。

私の記憶は、そのほとんどを「理解」に依存しているように感じます。理解さえすれば、長く記憶しておくことができます。理解できないことは覚えられません。

漢字も小学生低学年のうちは、暗記するしかありませんでした。だから嫌いでした。偏や旁に意味があることがわかってくると、覚えるのも楽になりました。英単語も同じです。接頭語や接尾語、語源などを知ることにより、少し楽に覚えられるようになりました。

数学の公式などは、覚えようと思ったことさえありません。公式を自分で導き出せれば、覚える必要がありません。それでも何回も使って問題を解いているうちに覚えてしまいます。

高校の数学で、三角関数の公式がたくさん出てきたときです。同級生が「1日1個覚えていこう」とつぶやいたことを忘れません。私とは完全に記憶の方法が違うのだと思いました。私は、すべての公式を自分で導き出せるため、一つも覚える必要性を感じませんでした。

徹夜はダメ

「間違った記憶術をやめる」として、徹夜はダメだと書いてあります。

私も勉強で徹夜したことはありません。

むしろ試験の前は早く寝ました。高校生のとき、「明日は試験だから早く寝る」と言って、9時ごろに寝ようとしたら、親があきれていた記憶があります。

当時の私には、試験で十分に力を発揮するために、十分に睡眠をとることは当然のことでした。親は試験を受けないからわからないのだと思っていました。

また、眠ると頭の中が整理されることも経験的に知っていました。難しい問題を考えてもわからないとき、眠って翌朝起きると解けていることが何回もあります。難しい問題は、眠って考えることは、当たり前だと思っていました。

アウトプット

情報は、インプットするだけでは役に立ちません。アウトプットして初めて役に立ちます。

本を読んだり、講演を聞いたりしても、それだけではすぐに忘れます。アウトプットすることにより、情報が整理され、記憶にも残ります。

あいまいな状態ではアウトプットできません。アウトプットするためには、情報が整理されていなければなりません。アウトプットすることにより、自動的に情報を整理することになります。

そして、最良のアウトプットはブログに書くことです。世界中の人に公開することになるため、緊張感があります。後から修正、追記も自由にできます。検索により、時間がたっても読んでもらえます。

私が本の紹介をブログに書くのも、自分の中で情報を整理するためです。

感情

感情は記憶に大きく影響を与えます。

私は、カラマーゾフの兄弟を大学生のときに一度読みました。40年近くたった今でも、ストーリーだけでなく、主要な登場人物の名前や数々のエピソードを覚えています。

暗夜行路も大学生のときに読みました。しかし、読んで数カ月後に友達からどんな話か聞かれて、思い出せなかったことがあります。

私にとっては、カラマーゾフの兄弟は感動的でしたが、暗夜行路はつまらないものでした。

おわりに

どのような記憶法が得意かは、人によって違います。私が大嫌いで苦手な丸暗記が、得意で好きな人もいます。

覚えない記憶術』には、一通りの記憶術が網羅されています。記憶術に興味のある方にお勧めの一冊です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローはこちらからお願いします。

会社勤めから起業するためのウェブ集客セミナー
会社勤めから起業するための7つのステップ