いつの間にか将棋の世界では、コンピュータの方が人間よりも強いということが、共通認識になっていました。
プロ棋士の対局中にスマホを使って不正が行われたのではないかと話題になっています。
私がこのブログで、将棋プログラムとトッププロとの対決を早くやらないと、勝負にならなくなってしまうと書いたのは2014年6月です。まだ2年と少ししかたっていません。
将棋プログラムと人間のトッププロが戦うことは、これからもないでしょう。
日本将棋連盟は、将棋プログラムとトッププロとの戦いという最大のイベントのタイミングを逃してしまいました。非常に大きな機会損失です。
しかし、あきらめることはありません。人間とコンピュータが組み、誰とどのプログラムが組んだら一番強いかという勝負ができます。
真の将棋世界一の決定戦です。
人間の得意な部分とコンピュータの得意な部分の組み合わせ方で勝負が決まります。
棋士は、対局場に何を持ちこんでも構いません。スマホでもいいし、パソコンでも構いません。ネットにつなげるのも自由です。将棋の駒を動かすのは人間の棋士で、時間制限などのルールは、人間通しの対局と同じでかまいません。
このルールだと、高速のコンピュータで強い将棋ソフトを動かした方が勝ちそうですが、そこに人間の判断をかませることで、意外な結果になるかもしれません。
単に強い将棋プログラムを動かしているチームではなく、人間の長所とコンピュータの長所をうまく組み合わせたチームが勝つことでしょう。
局面ごとに違うプログラムを使い分けるかもしれません。そうすると、コンピュータの使い方がうまい棋士が勝つかもしれません。
将棋の新しい境地が切り開かれる可能性もあります。
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