AmazonのKindleストアでは、著者が直接、電子書籍を登録して販売できます。Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)といいますが、このメリットをまとめます。
1.無料で登録
AppleのApp Storeのような登録料はかかりません。電子書籍を無料で登録できます。
2.価格設定が自由
電子書籍の価格は、著者が自由に設定できます。
3.ロイヤリティ
著者が受け取るロイヤリティは、通常、希望小売価格の35%と、商業出版に比べて非常に有利になっています。
また、KDPセレクトオプションというものがあり、これに登録した場合には(希望小売価格-配信コスト)の70%がロイヤリティとなります。配信コストは日本の場合、1円/MBです。
KDPセレクトとは、Kindleに電子書籍の独占販売権を90日以上提供するものです。この間、著者はKindle以外でこの電子書籍を販売することができません。電子書籍はKindle専用となり、Kindleユーザー限定のレンタルサービスに登録されます。読者が電子書籍を借りると、分配金が支払われます。
また、この90日間に最長で5日間、プロモーションのために、無料で本を読者に提供することができます。
読者が、Kindleストアで電子書籍を借りると、著者に所定の分配金が支払われ、購入すると(希望小売価格-配信コスト)の70%のロイヤリティが支払われるということです。
分配金は、KDPセレクトの基金から分配され、基金の積立金残高と当該電子書籍の全登録電子書籍に対する借りられた回数の割合に依存します。そのため、金額は支払われるまでわかりません。
Kindleユーザー限定のレンタルサービスも詳細がわからないため、KDPセレクトがどれだけ有利なのかは、よく分からない面があります。
まとめ
登録料は無料で、著者側で希望小売価格を設定でき、売れれば最低でも希望小売価格の35%のロイヤリティが手に入るということです。
決められたフォーマットで登録する必要がありますが、ブログと同じように著者側のリスクはゼロで、うまくプロモーションをすれば売れる可能性が高まります。