興味深いデータが流れてきました。
ツイッター、アカウントの44%はツイート歴ゼロ – WSJ.com
ツイッターのアカウントをモニタリングしているウェブサイト「Twopcharts」によると、ツイッターアカウントを持つ9億7400万人のうち、44%はツイートを投稿したことがないという。
ツイッターによると、2013年10~12月の月間アクティブユーザーは2億4100万人。ツイッターはアクティブユーザーの定義について、1カ月に1回以上ログインした利用者としている。月間アクティブユーザーとみなされるためにツイートする必要はない。
約10億のTwitterアカウントのうち、44%のアカウントは一度もツイートしていないという話です。ちなみに1ヶ月に1回以上ログインしたアカウントは、2億4100万だそうです。
一度もツイートしていないアカウントの正体
4億以上の一度もツイートしていないアカウントはどうしたのでしょうか。
情報収集専用に使っているとも考えられます。はじめてのツイートをなかなかできないシャイな人もいるかもしれません。
しかし、フォロワーを増やすために使われたアカウントと考えるのが自然です。
Twitterのアカウントはメールアドレスさえあれば作れます。アカウントを作成し、自分の代表アカウントをフォローすれば、代表アカウントのフォロワーが増えます。
もちろん、自分でやる必要もなく、アルバイトを雇ってやらせることができます。画像が初期状態のフォロワーがたくさんいる人もいます。
このようにして増やしたフォロワーは、フォロワーの数を誇る以外には、何の役にも立ちません。
その他のフォロワーの増やし方
さらにTwitterには、フォロワーを増やすよく知られた方法があります。Twitterでは、フォローしたアカウントの一定割合がフォロー返しをしてくれます。
フォロー返しを期待して、フォローを増やしている人がいます。
2000人以上のフォローは、それなりのフォロワーがいないとできないようになっています。そのため、一定期間フォロー返しをされないとフォローを解除して、別の人をフォローします。
この動きを自動的に行うプログラムも販売されています。フォローとフォロー解除をあまり頻繁にあるいは大量に行うとペナルティを受けます。プログラムは、そのあたりもうまくやってくれるそうです。
フォロー返しをしてくれた人も、どれだけこちらのツイートを読んでくれるかわかりません。
フォローの数が増えるとタイムラインの流れが速くなります。とても全部は読めません。するとツイートを読みたい人をリストに登録し、リストだけを見るようになってきます。
フォローしている人のツイートを見ているとは限りません。
Twitterの真の影響力
2億4100万のアクティブユーザー以外のアカウントは、まったく使われていないか、もう使わなくなってしまったアカウントです。
Twitterでの影響力を図る指標で必要なものは、2億4100万のアクティブユーザーのうち、何人がツイートを見てくれたかです。
自分のツイートを見てもらうには、やはり見てもらう価値のあるツイートをする必要があります。
リアルの世界でよく知っている人でリストに登録してあっても、意味のないツイートばかりでは、あえて見ようとは思いません。
リストに登録されればツイートを見てもらえる機会は増えますが、リストを作ってもほとんど見ないリストもあります。
リンクをクリックされた件数、リツイートされた件数、ツイートを「お気に入り」に入れてくれた件数などで、見てもらえた件数を推測するしかないのかもしれません。
フォロワー数は他の人の数字もわかり、話題にもなりますが、少なくとも重要な指標ではないと言えます。