プログラミングが義務教育化され、プログラミングをする人も増えてくると思います。私は、プログラミングは好きで得意な人だけがやれば良く、誰もが経験しておいた方が良いこととは思いません。そのため、義務教育でプログラミングを学ぶ必要性もないと考えます。
プログラミングの義務教育化については、以前書いた通りです。
プログラミングが好きで得意な人はプログラミングを学べばいいですが、それを職業とした場合にはどうでしょうか? そのことを考えてみたいと思います。
日本のIT業界
大企業や公共団体の基幹業務など、大規模なシステム開発を行っている日本のIT業界では、プログラマーは設計書に従ってプログラムを書くだけの専門家と見なされています。そのため、地位も収入も低くなりがちです。
地位と収入を上げるためには、分析・設計などの上流工程を担当するシステムエンジニアになり、さらにプロジェクト管理を行うプロジェクトマネージャにステップアップする道があります。
しかし、自分でプログラミングをする機会はなくなります。
Web系、ゲーム系業界
Web系システムの開発やゲーム業界も分担が進んでいますが、上流工程に携わりながらプログラミングを行う機会は多いようです。一般的に基幹業務のシステム開発を行う会社よりは、企業規模は小さくなります。
開発言語は多岐にわたり、盛衰も激しく、数年で変わります。特定言語のプログラミングだけでやっていくことはできません。
将来
ITの世界は、ドッグイヤーと言われるように高速で進化します。プログラミング言語も変わります。技術進歩の速さについていけなければ、プログラマーはやっていけません。
近い将来、自動プログラミングも可能になります。そのときにプログラマーという職業が存在するかどうかわかりません。プログラマーの仕事は人工知能に取って代わられる可能性があります。
しばらくは、人工知能そのもののメンテナンスを行うプログラマーは存在します。しかし、人工知能は自らを改良できるようになります。
その時に必要になるのは、より高いレベルでの知識と見識です。もっともいつの時代でも、プログラマーはプログラムしかできなければ、人に使われるしかありません。他のスキルも合わせて必要なことは言うまでもないことです。