何でもすぐに人に聞く人がいます。自分で調べるよりも人に聞いた方が早いからと言います。「ググれカス」とののしられてもあまり気にしないようです。
しかし、「教えて君」では、本人が気づいている以上の損をしています。
自分の頭で考えない
一番の問題点は、自分の頭で考えるクセがつかないことです。
他人から教えてもらったことをそのまま信じてしまいます。他の考え方があることに考えが及びません。
調べ方が身につかない
何でも聞いていると、自分で調べるスキルが身に付きません。ググるにしても、キーワードの選び方により、検索結果が変わります。
情報源が信頼できるものかどうかの判断力も身に付きません。
体系的知識が身につかない
人に聞かれた場合、普通は聞かれたことだけに答えます。関連したことまで教えることは、もともと先生と生徒の関係だったなど特殊な場合に限られます。
すると知識が深まりません。特定の事象だけの知識はわかっても、関連した知識が身に付きません。
時々、断片的知識だけは異様に詳しくても、体系的知識が欠如している人に会いますが、なんでも人に聞いてばかりいるためかもしれません。
教える人が間違っている可能性がある
教える人が間違っている可能性もあります。勘違いすることもあります。質問の聞き違いもあります。
自分の頭で考えないこととも関係しますが、間違えて教えられたことをそのまま信じてしまうことになります。
書籍でもネットでも、そのまま信じてしまうことは厳禁です。人から聞いたことは、なおさら検証が必要です。
他人の時間をムダにする
何でもすぐに人に聞く人は、教えてくれる人の時間をムダにすることにもなります。他人の貴重な時間を浪費します。
まとめ
わからないことは、自分で調べるのが基本です。
現在は、書籍とネットを調べれば、公開されている情報はほとんど手に入れることができます。
人に聞くのは、その人しか知らない非公開の情報を知りたいときなど、特別な場合に限るべきです。
会社の仕事で、情報を共有するために教えあうのは、ほとんどが非公開情報です。
自分で調べていたら時間がかかるという言い訳は、これまで述べた理由で通用しないものです。
自分が教わったことは他人に教えるという言い訳も成り立ちません。なんでも人に聞くような人に教わろうという人はいません。