論文コピペは大学教育に問題あり

安田講堂

大学では論文やリポートのコピペ対策に本腰を入れています。コピペ検出ソフトの需要も増えています。

しかし、昔は大学の論文やリポートでも、文献を引き写しただけのものはなかったのでしょうか?最近、首をかしげる意見も耳にします。

学生はどうやって論文の書き方を身につけるのか?

ある大学教官の「高校までに教科書を丸写しする方法でいい成績をとってきた学生が多いのでは」という意見を見ましたが、高校で論文やリポートを書くことはまれではないでしょうか?

高校で論文かリポートを提出させて、教科書を丸写ししたものにいい成績をつけるとは考えられません。

私の経験は古いですが、高校で論文やリポートを書いた記憶はありません。大学に入って初めて書きました。

論文の書き方を教わった記憶はなく、文献の引用の仕方についても何も知らずに書いていました。

インターネットは無い時代でしたから、課題に対し、参考になる文献があるのではと気づいただけで、大発見をした気分でした。

大学の図書館で参考になりそうな本を探し、課題の解答そのものになりそうな記述を見つけた時には、ほとんどそのまま書き写していました。

その課題が指定されたのは、文献を探し見つけることが目的なのかとも考えた記憶があります。

今の学生は、どのようにして論文の書き方を身につけるのでしょうか?

手書きのリポートに意味はあるか?

現在でもパソコンを用いたリポート提出は認めず、手書きのリポートを要求するところがあるそうです。

これも何の効果をねらっているのか不明です。

手書きでも他人の論文を写すことはできます。手間がかかるだけです。

他人の文章を手書きで書き写すと、文章の書き手のクセを身につけることができます。文章力向上のため、名文の書き写しが勧められるのもこのためです。

内容を記憶することにも、効果があります。

しかし、これらは論文やリポートの目的とは違っています。

まとめ

大学の論文やリポートで、引用ルールに従わない文献の書き写しは、昔から行われていたと思います。多くの場合、見過ごされてきただけです。

コピペが問題になったのは、インターネットで簡単に他人の論文を見つけられ、コピー&ペーストが簡単になり、コピペ検出ソフト等で見つけられるようになったためです。

論文やリポートの課題が、インターネットで検索すれば解答が見つかるようなものであれば、何も知らない学生はそれをコピペして終わりにします。

論文の不正を防ぐためには、学生に引用のルールをきちんと教えることです。引用部分が本文に対して従になっていなければならないと知るだけでだいぶ違います。

また、論文やリポートの課題に、文献のコピペですむようなものを選ばないことも必要です。

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