「1週間で『カラマーゾフの兄弟』と『ツァラトゥストラはかく語りき』を読んだ」という投稿

 高校3年生のとき、大学受験向け通信教育の冊子にあった受験生投稿欄で、受験生の次のような投稿を読んだ記憶があります。

「1週間で『カラマーゾフの兄弟』と『ツァラトゥストラはかく語りき』を読んだ」

 30年以上前のことですが、今でもはっきり覚えているのはよほど印象が強かったからだと思います。この受験生の心理は、自分は「カラマーゾフの兄弟」のような大部の小説や「ツァラトゥストラはかく語りき」のような難解な哲学書を読む余裕があり、受験勉強だけで頭がいっぱいになるような矮小な精神の持ち主ではないということをアピールしたいのだろう、と当時考えました。私自身、受験科目に古文はありませんでしたが、好色一代女や好色五人女などを同級生と競い合って読んだことを覚えています。さすがに源氏物語には、現代語訳でも手を出そうとは考えませんでした。

 マイナーな通信教育で受講生もそんなに多くはなかったはずです。読んだ人はごく少数だったと思います。

 当時は、自分の意見や感想などを表現できる場所が、非常に限られていました。雑誌や新聞の読者投稿欄に投稿しても取り上げられるとは限りません。現在でしたら、先ほどの投稿をTwitterでつぶやけば、もしかしたら誰かから反応があるかもしれません。受験のハッシュタグをつけることもできます。

 個人による情報発信が飛躍的に容易になった現在で、これを活かさない手はありません。

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